第二十一話 会談ですか禍の団ですか
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可愛そう。捨て駒扱いだよ。『犠牲』もいいとこだ。
しかし、魔方陣が光を放つと、すぐに魔術師が数を取り戻す。めんどくさ!
「アザゼル、先程の話の続きだ。神器を集めて、何をしようとした?『神滅具』の所有者も何人か集めたそうだな?神もいないのに神殺しでもするつもりだったのかな?」
「備えていたんだよ」
「備えていた?戦争を否定したばかりで不安を煽る物言いです」
「言ったろ?お前らと戦争はしない。こちらからも戦争は仕掛けない。ーーただ、自衛の手段は必要は必要だ。俺が備えている相手は、『禍の団《カオス・ブリゲード》』だ」
「・・・カオス、ブリゲード?」
「組織名と背景が判明したのはつい最近だが、それ以前からもうちの副総督シェムハザが不振な行為をする集団に目をつけていたのさ。そいつらは三大勢力の危険分子を集めているそうだ。中には禁手に至った神器持ちの人間も含まれている。『神滅具』持ちも数人確認してるぜ。そいつらの目的は破壊と混乱。この世界が平和なのが気に入らない、最大級に質の悪いテロリストだ」
「とりあえず、ギャスパー、子猫、会長、朱乃は少し奥に行ってくれるかしら?結界を張るわ」
その言葉に従い、四人は部屋の奥の方に移動する。そして俺は四人を囲むように境界線を引いた。
「この線は簡単には破れないから、安心しなさい」
実際、白龍皇を止めた線だからな。
「組織の頭は『赤い龍《ウェルシュ・ドラゴン》』と『白い龍《バニシング・ドラゴン》』の他に強力で凶悪なドラゴンだよ」
『ーーッ!』
悪魔歴が短い一誠と、知っていた俺以外が絶句していた。
「・・・そうか、彼が動いたのか。『無限の龍神《ウロボロス・ドラゴン》』オーフィスーー。神が恐れたドラゴン・・・。この世界ができあがった時から最強の座に君臨し続けている者」
アイツ性別不明なんだけどね。ジジイの時があれば、ロリの時もある。まあ、戦いになっても少しは抵抗できるだろ。勝てるとは思わないが。
『そう、オーフィスが「禍の団」のトップです』
声と同時に会議室の床に魔方陣が浮かび上がる。
「そうか。そう来るわけか!今回の黒幕はーー旧魔王!」
それぞれの反応は違った。アザゼルは相変わらず面白そうに笑い、サーゼクスは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
「ーーレヴィアタンの魔方陣」
「ヴァチカンの書物で見たことがあるぞ。ーーあれは旧レヴィアタンの魔方陣だ」
魔方陣から表れたのは、胸元が大きく開いていて、深いスリットのドレスを着ている女性。
おいこら一誠目がエロいぞ?
「ごきげんよう、現魔王のサーゼク
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