第二十一話 会談ですか禍の団ですか
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いてくる。
「私の式神の八雲籃よ」
「ええっ!?籃さんが紫さんの式神!?」
そう、俺の優秀過ぎてパルパル言いそうになっちゃう籃しゃまだ。
籃の言葉を聞いた各勢力は、まずはこの校舎に結界を張って、話を聞くことにしたらしい。
「で、襲撃とはどういうことだ?」
「私はギャスパー・ヴァラディの護衛をしていたのですが、急に魔導師が入り込んできまして。どうやら、『停止世界の邪眼』を暴走させ、私たちを停止させて一気に葬る気だったようですね」
さすが籃。相手の思惑まで把握しちゃってる。まあ、他心通を使ったんだろうけどさ。
「全く。いつの時代にも和平を結ぼうとすると決まって邪魔が入りやがる」
そう言ってアザゼルが外を指差す。そこには、多くの黒いローブを纏った連中が、今まさに攻撃しようとしているところだった。
しかし、結界を破ることはできない。当たり前だ。
「なんだ!?あれ!?」
「所謂魔法使いって連中だな。悪魔の魔力体系を伝説の魔術師『マーリン・アンブロジウス』が独自に解釈し、再構築したのが魔術、魔法の類いだ。・・・放たれている魔術の威力から察するに一人一人が中級悪魔クラスの魔力を持っていやがりそうだな。まあ、俺とサーゼクスとミカエルで強力無比な防壁結界を展開しているから大丈夫だ。おかげでここから出られないがな」
仕事が早いやつらだな。
「私の下僕をテロの武器に?万死に値するわ・・・!」
はいはい。守れたんだからいいじゃないか。
「ひえぇぇぇ!怖いよぉぉぉぉ!」
ギャスパーは平常運転だな。異常なし。
「・・・・・・ギャー君、落ち着く」
子猫はいいところに回るな。
「あらあら、ギャスパー君、大丈夫でしたか?」
朱乃も一緒に宥める。
「安心して☆ソーナちゃん。あんなの相手じゃないから☆」
「お姉様。少しは緊張感をお持ちください」
セラフォルーは平常運転、ソーナは呆れる。
こいつら、大丈夫なのかな?仮にも命を狙われている立場だってのによ。
俺は種族を天人にする。一番持久力がある種族だ。今現在は。妖怪は短期決戦が主流だ。
「この学園は結界に覆われている。にもかかわらず、こいつらは結界内に出現してきた。この敷地内に外の転移魔方陣とゲートを繋げているやつがいるってことだ」
アザゼルは説明しながら、空に無数の光の槍を作り出し、雨のように降り注がせる。
テロリストどもは防御障壁を張るが、難なく貫き、魔術師を一掃した。
しかし、校庭の各所に魔方陣が表れ、そこから新たな魔術師が出現する。
「とまあこんな感じだな。俺達が倒しても倒しても表れるだろう。しかし、タイミングがいいな。未遂とはいえ、テロの方法が巧妙だ。こちらの内情に詳しいやつがい
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