第二十一話 会談ですか禍の団ですか
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・・・多少後悔も致しましたが、教会に仕えていた頃にはできなかったこと、封じられていたことが現在私の日常を華やかに彩ってくれています。そんなことを言ったら、他の信徒に怒られるかもしれませんが・・・。それでも今の私はこの生活に満足しているのです」
「ミカエル様、私も今幸せだと感じております。大切な人たちが沢山できましたから。それに憧れのミカエル様にお会いしてお話もできたのですから光栄です!」
二人の言葉を聞いて、ミカエルは安堵の表情を浮かべる。
「すみません。あなたたちの寛大な心に感謝します。デュランダルはゼノヴィアにお任せします。サーゼクスの妹君の眷属ならば下手な輩に使われるより安全でしょう」
アザゼルがアーシアを見ていた。俺も見ていたが・・・。こいつらの中では俺も堕天使に瀕死の重症を負わされた被害者だったっけ?
「俺のところの部下が、そこの娘を騙して殺したらしいな。その報告も受けている」
俺は一誠の頼みに答えた結果だから謝る必要はないと。そうなんだけどさ。
「そう、アーシアは一度死んだ。お、俺も堕天使殺されたけど、それ以上にアーシアだ!あんたの知らないところで起きたことかもしれないが、あんたに憧れていた堕天使の女性があんたのために、アーシアを一度殺したんだ」
今の一誠に発言権はないんだけどな。リアスもとなりで一誠を落ち着かせている。
まあ、言いたくなるのもわからんでもないが。
「俺達堕天使は、将来害悪になるかもしれない神器所有者を始末しているのは確かだ。危険の芽は早く摘むのは組織としては当然だろう?それでお前は死んだ。理由は何の才能もない人間のお前は赤龍帝の力を使いこなすことができずに暴走させて俺達や世界へ悪影響を与えかねないからだ」
「おかげで俺は悪魔だ」
「嫌か?少なくとも周囲の者たちはお前が悪魔になったことを喜んでいると思うぜ?」
「い、嫌じゃない!皆がいい人で、優遇してもらっているのもわかる。けど!」
意外にも女性と一緒にいられるから嫌じゃない、というわけじゃないらしい。
「今更俺が謝っても後の祭りだ。なんなら、スキマの嬢ちゃんに人間に戻してもらえばいいじゃねぇか。種族を操れるんだろ?」
何で俺にふる。まあ、確かにできないわけではないんだが。
「い、いいです」
他でもない一誠が断るのなら、俺はやらん。
「というわけだ。だから、俺は俺にしかできないことでお前たちを満足させようと思う。ーーさて、そろそろ俺達以外に世界に影響を及ぼしそうな奴らへの意見を訊こうか。無敵のドラゴン様にな。まずはヴァーリ、お前は世界をどうしたい?」
「俺は強いやつと戦えればいいさ」
戦闘狂だなぁ。もう少し他に楽しみを持てや。
「じゃあ、赤龍帝、お前はどう
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