眷属、集めます
第20話
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ながらの狂人のみです」
レイナーレさんは少しだけ考えてから言葉を紡ぎました。
「……ミッテルト、今までの私の事を覚えていて頂戴ね」
「お姉様」
「私は変わりたい。だけど根本が歪んだのなら、私が私でなくなるのならその時は私を消して。その判断は貴女に任せるわ、ミッテルト」
そう言ってレイナーレさんは結界を踏み越えて来ました。
「ようこそ、この世の邪悪が蔓延る世界へ。僕は貴女を歓迎しますよ」
転生堕天使を作るトランプのQを差し出す。それを受け取ったレイナーレさんは自分の胸に差し込み、僕との間に深いパスが産まれる。これで多少は気休めになるでしょう。
「では、早速ですが貴女の師となる人を紹介しに行きましょうか。しばらくの間はその人の元で生活する事になるでしょう。頑張って生き延びて下さい」
アザゼルさん達に、屋敷の案内はここで終了だと伝えて個室の鍵を渡し、レイナーレさんを連れてミスカトニック大学まで転移し、ラバン・シュリュズベリィ教授にレイナーレさんを預ける事に成功しました。
その後、覇道財閥の方にレイナーレさんの面倒を頼み、念のために魔導探偵に事情の説明と気が向いた時で良いのでフォローをお願いしておきました。
レイナーレさんと再び出会える事を信じて僕は冥界に転移します。面倒ですけど、色々と調整が必要になりましたからね。ああ、忙しい忙しい。タイムセールがある夕方までには帰りたいですね。一応、グリゼルダさんに伝えてあるので大丈夫だとは思いますが、やっぱり自分の目で見て商品を買いたいですからね。
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