再会
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霊長の守護者】という残酷な現実のせいで、かつての理想に絶望し、さらにその過程で人の暗黒面をまざまざと見せ付けられ、その結果信念は磨耗してしまう。
この経緯により、自分殺し|《タイムトラベル》の矛盾を起こし自身の存在つまり俺を消滅させることを心に決めていた。。
しかし、自分なりに答えを得たらしく遠坂に別れを告げ、英霊の座に戻ったはずなんだが………………疑問を浮かべている俺に対して、
「しれたこと。召喚されたからに決まっているだろう?それぐらいもわからないのか貴様は」
アーチャーはやれやれと呆れた様子で、首を振る。相変わらずすごくムカつ……………ん?召喚された?
「一体誰に?」
ベットに座りアーチャーに尋ねるとこめかみを抑えふぅ〜とため息をつく。
「貴様に決まっているだろうが、衛宮士郎」
「……………それはおかしくないか?聖杯はもうないんだし」
遠坂から聞いた話だと、聖杯は、セイバーの宝具約束された勝利の剣によって破壊された。サーヴァントは聖杯からの膨大な魔力のバックアップがあってこそ現世にいられる。聖杯のバックアップなしでサーヴァントを現世に留めるなんて、俺の魔力量では無理だ。
「………………………貴様どうやら大きな勘違いをしているようだな」
「勘違い?」
「ああ。ここは冬木市ではなくお前がいた時代よりも遥か未来で起きている聖杯戦争だ。冬木市の聖杯などなくとも、影響はない」
「………………………………はぁ?」
今、サラリとすごく気になることを言わなかったか?俺の言葉にアーチャーは顔をしかめる。
「貴様………………本当に何も知らないのか?」
アーチャーの問いに首を縦に振る。そんな俺の様子をみて、さらに大きなため息をつくアーチャー。
「まあいい……………それは後で説明するとしよう。それとお前に客人だ」
そういうとアーチャーは姿を消してしまった。あいつ…………結局何も話してないじゃないか。未来とか聖杯戦争とかすごく重要なことだろうに…………後で、絶対に聞いてやる。
「あ、衛宮さん目が覚めたんですか?良かったです」
ふっと聞き覚えがある声が聞こえてきた。声のした方に振り向いてみると
「さ、桜!?」
俺の後輩の間桐桜が白衣着て立っている。驚きのあまり思わず立ち上がってしまった。しかし、驚く俺に対し桜は
「あ、衛宮さん。目が覚めたんですか? よかったです」
「えっ?さ、桜…………何を言って…………」
「あれ、違いましたか?おかしいですね、ムーンセルから個人名をスキャンしたので間違えないと思いますが……」
さくらは首を傾げて何かしているのか、一端瞳を閉じ、再び開ける。
「間違いありません。あなたは衛宮士
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