第十七話 風魔の里!伝説の聖剣使い
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地帯としては不動岳だ。
志那虎陰流道場に向かおうとしたが、紫龍に借りた路銀が底を付き徒歩で向かう事になったのだがどうも迷ってしまったようだ。
「どうして電車とかバス使わなかったんだよ〜」
澪に乗り物に乗らなかった理由を聞くと澪は頭に筋を浮かべながら応えた。
「あんたね・・・そんな剣持ったまま乗り物乗れるわけないでしょうが!!」
そう・・・老師に預けられた天秤座の剣であった。
流石に剣を持ったままの旅は問題がある為徒歩で行かざるを得ない。
迷いに迷い、風が吹き荒れるこの不動岳に辿り着いたのだ。
おまけに自分を鍛える為に常にドラゴンリストとドラゴンアンクルを装着することにした大河はかなりの疲労を起こしている。
「はぁ・・・」
誰かに道を尋ねようとするが誰にも会うはずがない・・・
そう思っていたその時だった。
「♪〜♪〜」
何とセーラー服を纏った活発そうな少女が・・・
何でこんな所に人がと思いきや少女は大きな蜂の巣を抱きかかえていた。
それを見た大河と澪は・・・
「何だ蜂の巣?」
「滋養があるんよ・・・ハチノコに」
「なぬ!?ミヨ・・・食べるのか?ハチノコ」
そんな会話をしていると・・・
「結構いけるんだよ?食わず嫌いは良くないよ?」
「「うぎゃ!」」
いつの間にか二人の間に割って入ってきた少女。
すると
「この先には何もないよ?じゃ!」
そう言って少女は去って行ってしまうと澪がある事に気付いた。
「しまった!出口聞いておけばよかった!」
「どうすんだよミヨ?」
大河の言葉に澪は考えるとある決断をした。
「こうなったら・・・この先行ってみるしかないわね」
「何も無いんじゃないのか?」
「少なくともさっきの子はこっちから来たし・・・それにちょっとそこまで行ってくるみたいな感じだったから戻ってくるでしょ・・・そしたら出口聞けばいいし」
「おぉ!流石ミヨ頭の中詰まってるな」
「おだててもなんも出ないわよ・・・」
そう決断し、天秤座の剣を背負った大河と澪は少女に何もないと言われた方向へ向かう事にした。
その姿を先程の少女は樹の上に隠れながら見ていた。
「あの二人・・・一体・・・それに男が背負ってたあの剣・・・まさか聖剣じゃ・・・敵じゃなさそうだけど知らせなきゃ・・・小次郎あんちゃんに・・・」
小次郎という青年に伝えるべく少女は風となってその場から離れた。
一方
大河と澪は道なき道をずっと行くと先程の蜂の巣の持ち主だったと思われる無数の蜂の死骸を見つけた。
「これ・・・全部あの子が」
「違う・・・蜂達に息はある・・・これは『心の一方
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