フェニックス
第13話 説教
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言葉はなんなんだ?
「じゃ、じゃあ小猫ちゃんがコイツに声をかけたのは……?」
「おいおい、それすらもリアスから聞いていないのか。悪魔になったばかりとはいえ、眷属のことを伝えないのはどうかと思うぞ。……それともなにかリアス、これもいう必要がなかった、とでも言うのか?」
「……言う機会がなかったのよ」
は? いったいどういうことだ?
今度はあのヤローが明確な非難の目を部長に向ける。
小猫ちゃんに秘密でもあるのか?
「……私は完全にグレモリー先輩の眷属ではないのです」
「そう、なのか?」
話した本人である小猫ちゃんを見ると、頷いた。
「……昔いろいろありまして、ルシファー様に助けけいただき、その後フェニックス家に保護されました。ルシファー様にグレモリー先輩の眷属にならないかと言われまして、いつでも眷属を抜けても構わないと言ってくれましたので、そう契約しました」
「何でそんな条件を……」
「……私は未来の主を決めていますから」
「それってまさか……こいつなのか!?」
指を突き付けて睨み付けてみるも、様子が変だ。
ヤローは苦笑のまま首を横に振った。
「俺じゃねえよ。まあ、フェニックス家に属しているといえばそうなのかもしれないがな」
「イッセー先輩も知っている人です―――秋人先輩です」
……は? 秋人?
「小猫ちゃん? 秋人ってまさかあの来ヶ谷秋人なのか?」
「そうです」
「はいいいいいいいいいいいいいいいいい!?」
閑話休題。
小猫ちゃんのことや秋人のことに話が大きく逸れてしまったので、グレイフィアさんの一言で元々話し合われていた部長の婚約に戻された。
とはいえ、話は平行線のまま。
どちらも主張を曲げずいつまでたっても話がまとまらない。
ならばとグレイフィアさんがひとつの提案を出した。
「レーティングゲームですって?」
「はい。このような状況なると容易に考えられましたので、あとはお二人のご意見次第です」
「……それはもう決まっているように聞こえるわ。別に構わないわ、ライザー、あなたをこの滅びの魔力で消し飛ばしてあげるわ!」
やる気満々の部長。
魔力だしてるし、なんか威圧感が半端ない。
ヤローも受けるみたいだ。
ふと、ヤローが俺達を見渡した。
なんだよ。
「雷の巫女に魔剣創造に小猫。悪魔に転生したての赤龍帝とシスター。潜在能力は確かに高いだろうがそれだけだ。これで勝つつもりか、リアス?」
「……なにが言いたいのかしら?」
「ハンデを付けてやると言ってるんだ。こちらは僧侶一つ以外のフルメンバーに加えてレーティングゲームでそれなりに成績を収めている。それに比べお前はもう一人の僧侶はわ
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