暁 〜小説投稿サイト〜
ストライク・ザ・ブラッド 〜神なる名を持つ吸血鬼〜
戦王の使者篇
09.洋上の聖戦
[6/6]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
けではないということだ。
だが、古城の眷獣と彩斗の眷獣を合わせれば、ナラクヴェーラを倒せる可能性は高まる。
現状況でも古城の眷獣でもナラクヴェーラの一機も倒すことが出来ない状況では、今の最善策は……
雪菜は一つ深いため息を洩らし、自分の制服を結んでいるリボンをほどく。
「ひ、姫柊さん!?」
顔を真っ赤に染めて後退していく彩斗。
雪菜はあらわとなった首に“雪霞狼”の刃でで軽く傷を入れる。ちくりと痛みが走ったのちに首から鮮血が滴る。
後退していた彩斗の瞳は赤く染まり、口元からは鋭く伸びだ牙がのぞく。吸血鬼の吸血衝動の源は、性的な興奮である。
雪菜は、後退していた彩斗へと徐々に近づいていく。
「わたしの血を吸ってください、先輩」
「いや、でも……」
あからさまに戸惑っている彩斗。
「やはり、わたしでは、興奮しませんか。先輩はやっぱり……ロリコンなんですか?」
「だから違ぇつうの!?」
彩斗は叫び、突如として姫柊を抱きしめた。突然の行動で少し戸惑った。
彩斗は、耳元で小さな声で囁く。
「俺が言ってるのは、姫柊がいいのかってことだ?」
「え?」
「どうせ、この場で最善の策だからとか考えた行動だろ?」
ドッキとした。心を読まれていたように彩斗は言い当てる。
「確かにそうですけど……」
彩斗は赤く染まった瞳をこちらに向けて笑う。
「もっと自分を大事にしろ」
そういいつつ不器用な笑みを浮かべて雪菜の頭を小突く。
「それでも……先輩になら別に大丈夫です……少しくらいなら」
「おまえ……その言葉は反則だろ」
そう苦笑いを浮かべると彩斗は、戸惑いを浮かべながらも雪菜の首筋へと彩斗は牙を突き立てた。
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ