十一章 幕間劇
歓迎会×神の鉄槌
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な、一真だけでも平気だろうよ」
「そっちも気をつけてな」
「たりめーだ。こんなの準備運動にもなりゃしね」
ニヤリという、不敵な笑みを残して小夜叉は大股で去っていった。さてと、ん?敵が増えたようだ。恐らくこの外史でのイレギュラーが発生したな。こちらも十匹。
「そんなにお強いのですか?あの小夜叉という方と、そのもう一人は」
「まあな。いつか見るかもしれないけどね」
観音寺城攻めだと、攻めている場所が違ったし。
「ただいま戻りました・・・・何ですの?討ち入りでもありましたの?」
「ああ、おかえり。梅」
「鬼ですって!?」
小夜叉の蹴破った戸を蹴破る前に戻しながら、先ほどの小夜叉の話をした。梅には戸が直った所は見てないけど。
「ああ。ある程度の使い手だけを連れて行く。今回、一真隊の足軽は使わない。少数精鋭で行く」
最も、小夜叉の話だと数匹程度だが、実際は十匹程度かもだけど。小谷での戦いは黒鮫IS部隊がいたから最小限の被害で済んだけど。今は犠牲は出したくない。
「それにあまり騒ぎを大きくすると、他の隊の動揺も誘ってしまいますし」
「そういう事。で、その少数だけど」
「私はご一緒させていただきます」
「うむ。そう言うと思っていた」
この中で鬼との戦闘経験は俺とエーリカぐらいだろう。あとは鞠や小波の戦闘を体験してほしい。
「鞠は一真の部下だけど、ついて行った方がいい?」
「もちろんだ。それに対鬼戦について学んだ方がいい」
「でしたら、自分も」
「そうだな。小波も経験積んだ方がいいな」
技量を考えると、鞠と小波もこの中では強い方だろう。それにいつでも戦えるように、対鬼用訓練も兼ねてやった方がいい。そう考えると、一真隊は黒鮫隊や森衆と松平衆みたいな戦闘特化ではないしな。
「小波さんが同行するなら、私は残りましょう。お家流で連絡も取れますし」
「だな。ひよところも残ってくれ。隊を任せたい」
「分かりました」
「あぅぅ・・・・一真様、無事に帰ってきて下さいね?」
「俺を何だと思っているんだ。それと・・・・梅はどうする?」
「もちろんご一緒させて頂きますわ!」
だと思った。
「でうすに逆らう不浄の者達を許す訳には参りません!この私が成敗して差し上げます!」
大丈夫か本当に?
「猪が鬼狩りですか・・・・。先程子供夜叉と出会わなかったのは、まさに僥倖としか言いようがありませんね」
「それ、二人の前で言うなよな」
ぼそりと呟いた詩乃に軽く釘を刺した。余りに的を射たそのぼやきが、俺も不安でしょうがない。ピンチになった時は真の姿でやらねえと。俺達は、支度が出来たので案内役の森兵と向かった。情
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