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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十一章 幕間劇
歓迎会×神の鉄槌
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すけど!」

「うむ。梅も久遠に力を貸してあげな」

「ですから、私はあなた何かに・・・・・って、久遠様ですのね。ええ、当たり前ですわ!」

頼もしいがこういう性格はどうにかしてほしい。俺はともかく、それが油断に繋がらなければいいけど。

「梅さんは久遠様の事が大好きなんですね」

「もちろんですわ。うつけと呼ばれながらも、東海一の弱兵と呼ばれる尾張衆で東海一の弓取りと言われた今川殿を下し、今は美濃まで手に入れたお方ですもの。あ・・・・その・・・・」

「にゃ?・・・・田楽狭間の事なら気にしてないの。母様が久遠よりも弱かっただけなの」

「はぁ・・・・。申し訳ありません」

うむ。非を認めればちゃんと謝る。良い子ではあるんだと思う。俺の実力かもしくは、本来の姿や神召喚でもすれば態度はよくなるのかもな。

「皆さん。雑炊、出来ましたよー」

「わーい!いい匂いなの!」

お、いいタイミングだ。

「雑炊ですの・・・・?今お鍋を食べたばかりですわよ?」

「鍋の最後はコレを食べるって決まっているんです!」

「変わった風習ですのね・・・・」

「エーリカも食べるだろ?美味しいぞ」

「はい。一真様が美味しいというのですから、きっと美味しいのでしょう?頂きます」

「一真様、小波ちゃんの分です」

「あいよ。ほら、小波」

「じ、自分は・・・・ご主人様手ずからそのような物を頂くなど・・・・」

「そういうのは気にしない方がいいぞ。冷めない内に食え」

「は・・・・はい」

小波は、ずっとスパイとして厳しい修行や習慣を身体に叩き込まれたんだろうな。この隊のやり方が小波達の考えとは大幅に違うから、少しずつでいいから慣れてくれると助かる。

「おいしーっ!」

「まあ、美味しい」

「ころ、俺の分は?」

小波と話してたからもしかして俺の分がないわけではなかろうな。

「ご主人様。よかったら、自分のを」

「自分の分はちゃんと食べろ」

「は、はぁ・・・・」

「ちゃんと取ってありますよ」

「ふう、美味しかった」

本当はうどんとかがシメなんだけど、ここでは雑炊と決まっているからな。俺が仕切っていたらうどんだけど。たまにはいいか。ここで、俺の腕時計に緑色のランプが光ったので、左耳に通信機をはめる。

「ちょっと失礼しますわ」

と言って梅はどこかに行ってしまった。トイレか。通信機からだとどうやら鬼が現れたようだな。

「梅さんが、どこかに行く事が分かっているようですね」

「大体はねー。それにここで怒らせたら俺の妻に怒られる」

で、しばらくしてたら雰囲気を、蹴り飛ばされた扉であっさりと掻き消された。

「おーい、一真
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