十一章 幕間劇
歓迎会×神の鉄槌
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ちゃん。お箸進んでないけど、嫌いな物あった?食べてあげよっか?」
「いえ・・・・そういう訳では・・・・。ですが、ただの草の自分などが・・・・こんな席に」
「一真様は、そんな事全然気にしないよ。私だってちゃんとした身分の出じゃないし、何より一真様自身が草と同じような動きをするから」
「それはまあ、自分もご一緒させていただきましたので」
「私達じゃ、余りお役に立てないと思うから小波ちゃん、一真様を助けてあげてね」
「・・・・はい。それが自分の使命ですから」
それなりに和やかに進んでる鍋パーティーだけど。鍋を楽しんでいたはずのエーリカが、妙に神妙な表情を浮かべてた。
「あの・・・・これは、何でしょうか?」
別の皿に纏めて盛られていた、大皿料理だ。
「茄子の田楽だよ。新しい茄子が手に入ったから田楽にしてみたんだけど・・・・。エーリカさん、茄子苦手?」
「茄子・・・・?」
「ちょっところさん。新しい茄子って、一体どこで手に・・・・?」
「観音寺城の食糧庫。・・・・あ」
「・・・・・・・・・」
まあ、梅からしてみれば微妙な話だな。
「いえ・・・・この城が落ちた以上、食糧庫とて敵の手に渡るのは当たり前の事ですし。元を正せば敗軍の将がこうして勝った側の陣営に紛れて食事をしている自体、可笑しな話ですもの。・・・・お気になさいませんよう」
「気にしなくても良いの、梅ちゃん。それを言ったら鞠だって、国は無くなっちゃったけどこうやってご飯も元気に食べてるの!」
「鞠さん・・・・」
「そういう事だ。今までの事情はどうであれ、これからは俺達に力を貸してくれるんだろ?」
「・・・・・・・。く、久遠様ですわ。・・・・貴方ではありません」
「まだ久遠に拘るか。まあ今はそれで十分だ」
「えーっ!?ホントなの、エーリカさん!」
「はい・・・・」
「今度はどーした?」
「一真様。エーリカさん、茄子食べた事ないんですって!」
「もしかして、ポルトゥス・カレには食べる習慣がないとか?」
「はい。よくご存じで。花の形をを聞いた限りでは、近いものはあると思うのですが・・・・私の国では花は見て楽しむもので、実を大きくして食べるような事は特に」
「もしかしてこれか?」
俺はスマホで検索してから茄子の花を見せた。そしたら、これですって言ったので当たりのようだ。
「確かに茄子の花も美しくはありますが」
「お茄子、とっても美味しいの」
「んー、でも確かエーリカの母親はここ日の本の人なのでは?」
「そういえば。・・・・嫌いだったのでしょうか?」
まあ、茄子って結構クセがあるから食べられないって人はいるな。俺も実は食べれない
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