エピソード赤 5話「白い絶望と黒い希望」
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レードが目を冷ましたのは、青い髪の少女、ウェレーナが周りのツルを殲滅した後だった。
「うぁ…あ、おはよ?」
間抜けな声を出したレードに膝を伸ばして座っていたロブスタがぷっ、と吹いた
「気絶から…目…を覚まして…第1声…がそれ…か?」
笑いをこらえているのが出てしまっている話し方で話した後、ロブスタは、クク…と笑った声が聞こえてきた。
「海老のおっさん、ちょっとうるさい…」
と言おうとしたが、全部言い終わる前に、ウェレーナが話しかけて来た…
「レードくん、大丈夫?」
レードは、聞き覚えのある声にウェレーナの方へ振り返った。
「あれ、お前…ウェレーナ…だよな?」
レードは目を丸くしながら言った。
ウェレーナとレードは同じ学園の者だった…。
「ウェレーナ、お前まだ、貴族じゃないから学園だろ?」
貴族で無い場合普通、魔力を持ってない、魔力を持っていない者は、18歳まで学園に通わないといけないのだ、しかし、ウェレーナはレードの目の前にいた…
ウェレーナは、その問いに答えずに、言った。
「それより、向こうに飛び移らない?」
レード達がウェレーナの目線の方を向くと、そこには、壁が崩れている塔の階層があった…
「そうだな…」
レードはそれにうなずいた。
たしかに、ずっと、天井がない1階にいても仕方が無い、しかし、ひとつだけ問題点が…
そうー、
レードに海老のオッサンと呼ばれるロブスタである。鎧の重さで飛び交っ移れるか不安だ、レードはそう思い、ロブスタに声をかけた。
「なぁ、海老のオッサン」
「なんだ?」
ロブスタは地面に座っているレードに目をやった。
「鎧どうすんの?」
レードの問いに、ロブスタは、ハッとした表情(様子で分かる)をした、そして、兜を脱ぐと、整った金髪の若い青年の顔が現れた。
レードはそれをみて、
「おぉ!おっさんじゃなかった!」
「貴様の第一声は突っ込みどころがありすぎるな」
これにはロブスタも突っ込むしかない、一方で、ロブスタの素顔を見たウェレーナは驚いた様子でロブスタに指を指して言った
「あなたは!闇の塔の完全攻略者、アラン?グリモーネ!」
「アラン?グリモーネ?」
レードは顔をしかめながらロブスタ、いやアランの顔を覗きこんだ、アラン?グリモーネは、今、レードが登っている塔よりも危険な塔、闇の塔の攻略者なのだ、そして、旧魔界語で鎧、甲冑をロブスタという、しかし、今使われている新魔界語では、鎧、甲冑は、アーランド、魔王がグリモノアールだ、それを、名前に使う場合は縮めないといけないのが、魔界語のルール、アーランド→アラン、グリモノアネール→グリモーネ
ロブスタが全て鎧を脱ぎ終わると、鎧は消えた。これも、魔術の力だ、鎧魔王の鎧は、魔力の鎧で、次元を行き来させることができるのだ、
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