第二十話 後輩ですか竜殺しですか
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翌日の夜。ギャスパーの引きこもりが再発した。
「ギャスパー、大丈夫?無理してイッセーと一緒に仕事させた私が悪かったわ。イッセーと一緒に仕事をすればあなたのためになると思ったの」
『す、すみません。まだ初対面の人にはなれてなくて・・・』
それでも、結構マシになっている。でも、錯乱すると神器がほんの少しではあるが、暴走してしまったらしい。
『ちょ、ちょっとすれば出てこれます。今は段ボールで落ち着かせて下さい・・・』
一応、引きこもりにならないように頑張っている。
「ねえ、イッセー、紫。もし時を停められたら、どんな気分?」
「・・・少し、怖いですね」
「少なくとも、いい気分ではないわね」
自分の知らない時間で何をしてくるのか?何をされたのだろうか?そんな風に思ってしまう。それゆえに、ギャスパーは不気味がられ、拒絶された。そんなことがあったから、ギャスパーは極度の対人恐怖症になった。
『ぼ、僕は、本当はこんな神器いらないです!だ、だって、皆停まっちゃうんです!怖がる!嫌がる!拒絶する!僕も嫌だ!と、友達やな、仲間を停めたくない!』
「・・・ごめんなさい、紫。折角前向きになっていたのに、また引きこもらせてしまって・・・『王』失格ね、私」
「いいえ、ギャスパーは前に進もうとしているわ。それを応援してあげて」
「・・・そうね」
「部長、紫さん、後は俺に任せてくれませんか?部長だって打ち合わせがあるじゃないですか。大丈夫です。折角できた男子の後輩です!俺がなんとかします!」
まあ、こういう熱いのは一誠の役目だ。
「・・・イッセー。わかったわ。お願いできる?」
「はい!」
リアスは打ち合わせに向かった。さてと、俺はどうしようか?
静かに見守るか。
「ギャスパー、大丈夫か?」
『は、はいぃぃ、なんとか』
「無理はしないのよ。体を壊したら元もこもないわよ。そこのところは自分で調節しなさい」
『は、はいぃぃ。わかりましたぁ』
仲間のために頑張るのはいいが、無理はするな。
「ギャスパー、お前は自分の神器は嫌いか?」
『は、はい。皆の害にしかならなかったから・・・。でも、幽々子先輩と話して、大切な人を守れる力でもあるって気づきました』
「そうなのか?そうか。・・・実はな、俺、お前の神器が羨ましいんだ」
ゴソゴソ。
段ボールに入ったままだが、ギャスパーが部屋から出てきた。
「そうなんですか?」
「ああ、だって、時間が停められたら最高じゃないか。俺がその神器(セイ
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