暁 〜小説投稿サイト〜
こんな私(俺)の物語
第二十話 後輩ですか竜殺しですか
[8/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
==========================


翌日の夜。ギャスパーの引きこもりが再発した。

「ギャスパー、大丈夫?無理してイッセーと一緒に仕事させた私が悪かったわ。イッセーと一緒に仕事をすればあなたのためになると思ったの」

『す、すみません。まだ初対面の人にはなれてなくて・・・』

それでも、結構マシになっている。でも、錯乱すると神器(セイクリッドギア)がほんの少しではあるが、暴走してしまったらしい。

『ちょ、ちょっとすれば出てこれます。今は段ボールで落ち着かせて下さい・・・』

一応、引きこもりにならないように頑張っている。

「ねえ、イッセー、紫。もし時を停められたら、どんな気分?」

「・・・少し、怖いですね」

「少なくとも、いい気分ではないわね」

自分の知らない時間で何をしてくるのか?何をされたのだろうか?そんな風に思ってしまう。それゆえに、ギャスパーは不気味がられ、拒絶された。そんなことがあったから、ギャスパーは極度の対人恐怖症になった。

『ぼ、僕は、本当はこんな神器(セイクリッドギア)いらないです!だ、だって、皆停まっちゃうんです!怖がる!嫌がる!拒絶する!僕も嫌だ!と、友達やな、仲間を停めたくない!』

「・・・ごめんなさい、紫。折角前向きになっていたのに、また引きこもらせてしまって・・・『(キング)』失格ね、私」

「いいえ、ギャスパーは前に進もうとしているわ。それを応援してあげて」

「・・・そうね」

「部長、紫さん、後は俺に任せてくれませんか?部長だって打ち合わせがあるじゃないですか。大丈夫です。折角できた男子の後輩です!俺がなんとかします!」

まあ、こういう熱いのは一誠の役目だ。

「・・・イッセー。わかったわ。お願いできる?」

「はい!」

リアスは打ち合わせに向かった。さてと、俺はどうしようか?
静かに見守るか。

「ギャスパー、大丈夫か?」

『は、はいぃぃ、なんとか』

「無理はしないのよ。体を壊したら元もこもないわよ。そこのところは自分で調節しなさい」

『は、はいぃぃ。わかりましたぁ』

仲間のために頑張るのはいいが、無理はするな。

「ギャスパー、お前は自分の神器(セイクリッドギア)は嫌いか?」

『は、はい。皆の害にしかならなかったから・・・。でも、幽々子先輩と話して、大切な人を守れる力でもあるって気づきました』

「そうなのか?そうか。・・・実はな、俺、お前の神器(セイクリッドギア)が羨ましいんだ」

ゴソゴソ。
段ボールに入ったままだが、ギャスパーが部屋から出てきた。

「そうなんですか?」

「ああ、だって、時間が停められたら最高じゃないか。俺がその神器(セイ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ