エピソード青「私の騎士」
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魔術科学園の放課後にてー
「ねぇ、ウェレーナだっけ?あの子と一緒にいると不幸がおこるらしいよ〜」
誰かが呟いた、女子5人くらいのグループが話している。その声は教室を出ようとしているウェレーナにも聞こえた。教室のすみで話しているのに…だ、多分、その情報を知っていることを自慢したいのだろう、どこのクラスにも1人はいるはず、私の情報の速さすごくない?みたいな空気を醸し出してる人が…そして、いろんな人を標的にするのだ、
(また…私か…)
ウェレーナは、気が強くてクラスで良く目立つ、そのクラスで目立ちたい人がウェレーナのことを探って噂好きの人に教えるのだろう、だが、そのクラスで噂好きの人は普通とは違い、誰から教えて貰ったのか噂の標的の本人に言うのだ、ウェレーナとは仲が良かったりする、ウェレーナが教室を出たのに教室のすみにいた女子が、
「なにそれー?」「もっと教えてー!」
などの声をよそに、ウェレーナを追った。
「ウェレーナちゃん!」
ウェレーナはそれに振り返った。
「カナメ、来るの早かったね」
カナメ、と呼ばれた少女は、あわてたような声でウェレーナに話しかける
「それより!あ…あの…こんかいの…あの!」
カナメは何かを伝えようとするが、全然伝わっていない、しかし、その必要は無かった。すぐに慌てている理由も含めて今回の噂のことが全て分かったから、
「カナメ〜連れて来た!コイツだろ?」
赤い髪の男子生徒は1人の男子生徒をひきずって来ていた。そして、赤い髪の男子生徒は、ウェレーナを見て言った。
「お前がウェレーナ?コイツ、煮るなり焼くなりしていいぜ、」
そして引きずってきた男子生徒をパッと手から離して走って行ってしまった。
「あ、あなた!」
ウェレーナは引きずられてやって来た男子生徒を見て驚いた。以前付き合ってくれ、と頼まれたが、断ったのだ、
「まさか…ストーカーしてたの?」
ウェレーナはすぐ察した、道中で現れるようになった小動物を、多分カメラを持たせてあったのだろう、その男子生徒は召喚士を目指していたのだ、
それを職員室に言いにいけばその男子生徒は、退学と、学園のある地区には現れ無いことを言い渡されるであろう、
(………良かった…けど…あの、ちょっとかっこいい赤い髪のは…だれだろう、お礼…言わなきゃ…)
それが、2年前の私ー
今の私は…やっと会えた…私の騎士に…
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