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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
決戦 前
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やりと赤い光を帯びており、その先に何かがあることは明白であった。

 ……多分あの先にあるのが駆動炉であると考えて間違いないよな。駆動炉をぶっ潰しゃゆりかごは止まるだろ。

 あらかたのガジェットを叩き潰したヴィータはそのまま歩を進める。

 しかし、途中妙なことに気付いた。

 先ほどまでアレだけ大挙として押し寄せていたガジェットの猛攻が止んでいるのだ。その妙な空気に違和感を覚え、辺りを見回してみるが、特に変ったことは見られない。

 首を傾げながらもヴィータは再び歩み始めようと、第一歩を踏み出した。

 その瞬間、凄まじい殺気が自身のすぐ後ろに現れたのをヴィータは感じた。すぐさま回避行動をとり、その場から飛び退くが、敵の刃は彼女の腕を掠め、刃がかすったところからは出血が見られた。

 ヴィータは敵の姿を確認しようと後ろを見た。

 瞬間、彼女の顔が怒りのそれに変わった。

 彼女が目にしたのは、四足で一つ目のガジェットに似た機械だった。しかし、そんなことよりも彼女は十年前のことを思い出していた。

 なのは達が本局に着任してから間もない頃、なのはが正体不明の敵に撃墜され、大怪我を負った事件のことだ。

 目の前の敵はあの時にヴィータが叩き潰した敵と同じ形をしていたのだ。

 すると、ヴィータはギリッと歯をかみ締めると、怒りを露にしながら叫んだ。

「テメェはああああああああぁぁぁ!!!!」

 その凄まじい速度の攻撃にガジェットのような機械は反応することが出来なかったのか、あっという間に潰されてしまった。

 ボロボロの状態の敵を睨みつけながら興奮した様子でいるヴィータだが、彼女の視界にまたしても嫌な影が移りこんだ。

 先ほどまでガランとしていた通路の先に今ヴィータが破壊したものと同じ形状の機械が大量に展開し、こちらに押し寄せていたのだ。

 ヴィータはそちらを睨みつけると、グラーフアイゼンからカートリッジを吐き出させた。

「……いくらでもかかって来いよ……。駆動炉ぶっ壊す前に、まずテメェらから叩き潰してやる!!!! 行くぞアイゼン!!!!」

〈了解!〉

 命じられたグラーフアイゼンも声高々にそれに答えた。

 ヴィータはグラーフアイゼンを担ぎ、敵の群れの中に突っ込んでいった。







 旧市街、一つの廃ビルではティアナが三人のナンバーズ、ウェンデ、ノーヴェ、ディードとの戦闘を繰り広げていた。

 しかし、優勢とは言えずかなりの劣勢の追い込まれていた。脱出しようにもビル全体を敵の能力である結界が邪魔をして、脱出することはかなわない。現在は瓦礫の影に隠れシューティングシルエットで凌いでいるが見つかるのも時間の問題だろう。

 右足からは
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