はじまりの物語
Debut de la seconde vie ―ユーラの章―
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「分裂か?」
「その可能性が高いようです。とにかく、これで爆撃ができます。」
「そうだな、よし。」
「待機中の全爆撃機へ告ぐ。出撃だ!」
ヴィーグエルンの全航空基地から数百という大型爆撃機が出撃した。
数時間後、ノーアヘルムの海岸は大型爆撃機とそれを援護する戦闘機で光がなくなるほどだった。
「おい、ユーラ!あれは何だ?!」
「友軍の爆撃隊だよ...」
「すげぇ...」
「目標地点まで残り3分!」
「了解した。攻撃は?」
「ありません。」
「司令官、不気味だと思いませんか...?」
「まあこちらにとっては好都合だ。」
「残り2分!」
「いよいよか...」
少しの間、戦場は静寂を保っていた。
しかし、その瞬間だった。
「っ!?」
「どうした!」
「そんな...あれは...!」
「112爆撃隊、ロストしました!」
「何っ!?」
「地上からです!光のようなものが...!」
「よし、そこからでいい!爆撃開始だ!」
「了解、爆弾投...」
「うわああぁぁ!!」
「4番機を残して309ロスト!」
「早い...」
「全機撤退しろ!退路を確保しろ!」
「退却だ!」
「第3波、来ます!」
「552ロスト!残りは511,402,267のみです!」
「間に合え...ファウスカウンドを全機失うわけにはいかない...」
「支援機は生きているか!」
「はい、一応...」
「よし!低空より攻撃元の確認をしろ!」
「ウィルコ!全機ブレイク!」
それからすぐのことであった。
「コンタクト!エンゲージ!」
「何だ...あれ...!」
「...」
「どうした?」
「511,402,267は無事戦線を離脱しました...が...支援機が...」
「バカな...!」
「敵がわかりません...」
「今回の奇襲は失敗だ...地上部隊も一度海岸まで撤退させろ!」
「ですが...」
「これ以上戦力は失えない...」
「了解しました。」
「おい、撤退だとよ!」
「撤退...?」
「何でも爆撃機がたくさん落とされたらしい...」
「そういえばさっき戻ってくる機体が少なかったね...」
「何があったんだ...」
「いや、僕は撤退しない。」
「ユーラ!何言ってるんだよ!」
「第5小隊各員に告ぐ。撤退だ。海岸線まで撤退せよ。」
「でも、隊長は...」
「僕はここに残る。少し気がかりなことがあってね...」
「俺ものこる。」
「カジミール、だ
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