はじまりの物語
Debut de la seconde vie ―ユーラの章―
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Capturez le bombardier tombe"を実行した。
回収されたユーラは記憶を操作され、彼の本来の姿が分かるまでの間青年隊へと編入されたのだ。
アルノワ・カジミールは生まれも育ちもヴィーグエルン国で、志願兵である。すぐにユーラとは親友になった。
そして短かった第5小隊の休息は終わった。
「全隊、配備完了しました。」
「よろしい。」
「本当に彼を送り出していいんですか...?」
「構わん。恐らく彼は死なない。」
「その保証はどこにも...」
「構わないと言った。」
「...了解。」
「総力戦だ、気を引き締めろ!」
「はっ!」
そして、本格的に開戦したのはその次の日の午後であった。
奇襲的な空海同時展開作戦が功を成し、ノーアヘルムの沿岸部はほぼ無防備な状態で第1波の攻撃を受けることとなった。
18箇所の沿岸基地の制圧が確認された報告を受け、航空支援と共に揚陸隊がノーアヘルムに侵攻を開始した。
「全隊、上陸しました!」
「よし。」
「反撃がありませんが...」
「ああ。罠だな。」
「撤退させましょうか...?」
「いや、このままだ。」
「了解しました...103,137,505小隊、展開しろ!」
「了解、目標を支援します。」
第2波は第5小隊を含んでいた。
「ユーラ...」
「...」
ユーラは口をきこうとしなかった。
「よし、説明通りだ。行動開始!」
「了解!」
彼らが防空システムのある施設を発見するまで、地雷以外の弊害は無かった。
「何かおかしくないか...?」
「...」
「おい、ユーラ...さっきから黙って...」
「...」
「何か言えよ...」
「隊長、あれです。」
「よし、慎重にね...」
「突入!」
正面の扉を爆破し、一斉に中へ入る。
「クリア!」
「クリア!」
「何で...誰もいない...?」
「隊長、オールクリアです。」
「嘘だ...」
「よし、奥へ進め」
「ありました!」
「防空システムです。」
「そうです...が...」
「どうしたの...?」
「すでに破壊されています...」
「何っ...!?」
「とりあえず報告を...」
「あ、ああ...そうだね...」
「第5小隊から連絡です。防空システムは既に破壊されていたとのこと。」
「破壊されていた...?先行隊などいたか?」
「いません。戦闘の形跡があるものの、死者にはノーアヘルムの者しかいないとのことです。」
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