はじまりの物語
Debut de la seconde vie ―ユーラの章―
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ん...」
目覚めると、そこは見慣れない部屋だった。
「やっとお目覚めか。」
「ここ...は...」
「生きてるな...よし、お前達は下がれ。」
「はっ!」
敬礼をして警備の2人が去る。
「お前は...誰だ...!」
「君はどこから来た?」
「何を言ってる...!」
「いいから答えろ。君はどこから来た?」
「...ビフレスト島...」
「失敗、か。もう一度やり直す。」
「待てっ、何を...!」
男は壁にある電話を取り、2言ほど喋って部屋を出た。
直後、白衣姿の人間が3人ほど入ってきて注射器を取り出した。
「何をする!」
「大人しくしろ」
ユーラは殴られた。
「く...そっ...」
彼の意識は薄れていった。
「よし、連れて行くぞ。」
3人の男は拘束具を外して、ユーラを担いで3ブロックほど研究施設内で移動させた。
そこにはある装置があった。
科学者はユーラを装置に入れ、スイッチを入れる。
一瞬だった。
一瞬で彼の記憶は...
―――――――作り直された―――――――
********************************************
Debut de la seconde vie ―ユーラの章―
Operation "Capturez le bombardier tombe"から実に3年の月日が経った。
「第5小隊、全員確認しました!」
「うむ、よろしい。」
「よし、聞け。我々は5日後にノーアヘルム国東岸、コロデオ海岸に上陸、敵地内部まで侵攻し、奴らの防空システムを叩く。」
「了解!」
「詳細については移動中に話す。各員準備を整えておくように。」
「解散!」
解散後すぐにカジミールがユーラに話しかけてきた。
「なあ、今度の作戦ってさ...」
「うん、実戦だね。」
「...マジか....」
「だね...。」
「大丈夫かな...俺ら...」
「大丈夫さ、訓練通りやってれば死なない。」
「ああ...そうだよな、そうだな!」
そう言うとユーラはカジミールの肩を叩き、兵舎へ戻った。
彼らがいる第5小隊は青年隊だ。
ユーラは島から回収され、ここに配備された。
この時、世界にあったのは2大国、ヴィーグエルン国とノーアヘルム国。
しかし彼らはあるとき、領土拡大問題で衝突した。
協議は簡単に破綻、そのまま戦争に突入した。
その際、ヴィーグエルン国は古代の文献を解読し、そこに記された少年を回収するためにOperation "
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ