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こんな私(俺)の物語
第十八話 停止教室のヴァンパイア
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い。学園からの報告はグレモリー眷属のスケジュールを任されている。私のもとへ届きます。無論、サーゼクス様の『女王(クイーン)』でもありますので主へ報告もいたしました」

「報告を受けた私は魔王職が激務であろうと、休暇を入れてでも妹の授業参観に参加したかったのだよ。安心しなさい。父上もちゃんとお越しになられる」

「そ、そういうことではありません!お兄様は魔王なのです!仕事をほっぽり出してくるなんて!魔王がいち悪魔を特別視してはいけませんわ!」

「いやいや、これは仕事でもあるんだよ、リアス。実は三竦みの会談をこの学校で執り行おうと思っていてね。会場の下見に来たんだよ」

つまりは、仕事の一環のついでに授業参観と。公共施設を使うってのはいいかもしれない。
さすがに口を挟めない。

「ーーっ!ここで!?本当に?」

「ああ、この学園とはどうやら何かしらの縁があるようだ。私の妹であるお前と、伝説の赤龍帝、聖魔剣使い、デュランダル使い、緋想の剣使い、魔王セラフォルー・レヴィアタンの妹が所属し、コカビエルと白龍皇が襲来してきた。これは偶然で片付けられない事象だ。様々な力が入り混じり、うねりとなっているのだろう。そのうねりを加速的に増しているのが、兵藤一誠君ーー赤龍帝だと思うのだが」

おおう。俺は赤龍帝のおまけか。まあ、べつにいいんだが。

「あなたが魔王か。初めまして、ゼノヴィアという者だ」

「ごきげんよう、ゼノヴィア。私はサーゼクス・ルシファー。リアスから報告を受けている。聖剣デュランダルの使い手が悪魔に転生し、しかも我が妹の眷属になるとは・・・・・・正直、最初に聞いたときは耳を疑ったよ」

「私も悪魔になるとは思っていなかったよ。今まで葬ってきた側に転生するなんて、我ながら大胆なことをしたとたまに後悔している。・・・うん、そうだ。なんで私は悪魔になったんだろうか?やけくそ?自暴自棄?いや、だがあのときは正直、どうでもよくて・・・。でも、悪魔で本当によかったのだろうか?」

「もう少し後先考えて行動しなさい」

「・・・確かに・・・」

「ハハハ、妹の眷属は楽しい者が多くていい。ゼノヴィア、転生したばかりで勝手がわからないかもしれないが、リアスの眷属としてグレモリーを支えてほしい。宜しく頼むよ」

「聖書にも記されている伝説の魔王ルシファーに頼まれたら、私も後には引けないな。どこまでやれるかわからないが、やれるところまではやらせてもらう」

「ありがとう。ーーさて、これ以上難しい話をここでしても仕方がない。うーむ、しかし、人間界に来たとはいえ、夜中だ。こんな時間に宿泊施設は空いているだろうか?」

「あ、それなら俺の家に泊まりますか?」

キュピン!
目が光ったような気がした。まるでそれだ!見
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