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赤城と烈風
波及効果と戦史研究
水中高速潜水艦
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量産化に対応可能な新型艦を計画。
 通商破壊戦に適した水中高速潜水艦の伊201型、離島防御用に小型化の波201型が建造中です。
 デーニッツ提督は末恐ろしい新人の出現に衝撃を受け、水中高速型潜水艦の開発を厳命。
 極東の新鋭艦を凌駕する為、潜水艦部隊の第1人者のみならずドイツ海軍の総力を結集。
 伊201型に匹敵する水中高速潜水艦21型、波201型に相当する水中高速潜水艦23型を計画。
 ドイツ海軍の技術将校と職人(マイスター)達は、意地と自尊心を懸け実用化に挑戦します。

 21型は水中の抵抗を極力減少させ、水中速力17.5ノットは従来型の2倍以上。
 備砲は設計当初から撤去され、対空機銃4基も流線型の被覆(カバー)を付けた引込み式。
 自動装填装置を装備の魚雷発射管6門は艦首に集中装備、搭載魚雷23本は総て艦内に格納。
 10分で6門全ての再装填が可能であり、雷撃用の指揮装置も新型を搭載。
 水中聴音機(ソナー)2種の情報(データ)、探知用と攻撃用の電気信号を自動的に解析。
 潜望鏡を使用しない全没状態で雷撃試験を実施、充分な命中精度を発揮する筈です。

 水中航行用の蓄電池を多数搭載、電動機のみ静粛航行6ノットで連続水中航行48時間が可能。
 浮上時ディーゼル推進の最高速度は15.6ノット、電気推進時は17.9ノット。
 徹底したブロック工法を採用し32ヵ所の造船所、鉄工所で船体を建造。
 11ヵ所の造船所に集め艤装工事の完了後、3ヵ所の造船所で組み立てる体制を構築。
 航続距離は潜航時340海里/5ノット、浮上時15500海里/10ノット。
 円筒を上下に繋いだ様な流線型の艦体が採用され、充分な艦内容積も確保されました。

 標準化された構成単位(モジュール)を結合、一体化させ工期を短縮する大量生産方式を採用。
 機械工業先進国は実力の片鱗を披露、日本を凌駕し理論上176日で建造可能と計算。
 沿岸用の小型潜水艦23型は水上速力9.7ノットを上回り、水中速力12.5ノットを発揮。
 艦首に魚雷発射管2基2本を搭載、航続距離194海里/水中4ノット乃至4300海里/水上6ノット。
 北海で運用された23型は優秀な実績を挙げ、1940年5月以降は英仏海峡の高速艇を翻弄。
 21型を上回る急造型の小型潜水艦は、対潜哨戒艦艇を上回るペースで数を揃えます。

 1937年頃からドイツ海軍に提案された推進装置、ヴァルダー機関を搭載する実験艦も計画。
 過酸化水素を分解して駆動、2500馬力を発揮する低温式ヴァルター・タービンを装備。
 1940年1月に排水量80トンの小型試作艦V-80が進水、潜航中の最大速力26.5ノットを記録。
 沿岸用の潜水艦22型は安全面を考慮、間接型ヴァルダー機関を開発し搭載
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