暁 〜小説投稿サイト〜
問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission6・A ~鬼の森~
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、こんなもんもわからねぇようじゃしょうがねぇよな……」
侮蔑の言葉を並べながら、ダンテは懐からギフトカードを取り出す。
カードから光が現れたかと思うとそれはダンテの全身へと広がり、彼に鋼の輝きを与えた。
「……だったらよ――」
衝撃甲・ギルガメスを装備したダンテは手を広げては握る動作を何度か繰り返す。
正常に魔具が作動していることを確認したダンテはだらりと両手を下げて眼前の蜘蛛を睨む。
そして。
ゴゥッ!! と。
地面を思い切り蹴り飛ばし、目にも止まらぬ速度でアルケミーへと接近した。
「ギィッ!?」
驚嘆したように蜘蛛は声をあげる。
しかし反応が遅すぎた。前足を防御のために構えようとするが、それよりも早くダンテはアルケミーを蹴りあげる。
空中へ放り投げられたアルケミーを追うようにダンテは跳躍し、くるりと回転すると、
「――そのままくたばりやがれ、ゴミ野郎」
無防備になった巨大な蜘蛛の顔面めがけて、強烈な踵落としをぶちこむ。衝撃が走り、痛快な炸裂音とともに蜘蛛の顔面が破壊された。
アルケミーはそのまま地面に叩き落とされ、腹から固い土と衝突することとなる。
巨大な蜘蛛は立ち上がろうとするが、もはやそいつはひどく弱っているのが見て取れる。足は震えうまく立てず、顔面は破裂し緑色の体液がこぼれ、鳴き声すらもう出せない。
それでもやっと蜘蛛が力を振り絞って立とうとしたその瞬間。
――赤い魔人が、弱り果てたアルケミーを踏み潰すように落下する。
ブチュッ! と嫌な音をたてて破裂するアルケミーの頭部。勢い余って地面にも大きなクレーターが生じ、土が飛び散る。
さらにダンテは残った腹部にアッパーカットを叩きつけるように殴り飛ばした。八本の足がすべて千切れ飛び、膨れた腹は爆発してその中身をあちこちへと飛散させる。
バラバラになったアルケミーの亡骸は、そのまま溶けるようにドロドロになって消滅した。
永遠のように感じられる、静寂の時間が流れる。
ダンテが衝撃甲を装着してからの一連の攻撃……こんな低級層では見ることもできないような華麗な連撃が、まるで映画のワンシーンのように行われ、終結した。
ここにいる全員が、白昼夢を見ているかのような心地だった。まるでこの光景に現実感がなく……瞬く間に粉砕されたアルケミーの死骸が、破壊の中心に立つダンテが、真実であるのだと飛鳥達には実感できなかった。
何もかもが沈黙し、停止した世界の中で。赤い悪魔は己のコートを一瞥すると、
「……チッ、汚ねぇな。体液ついちまってんじゃねぇか」
付着していた体液を忌々しげに払い落とし、他の悪魔たちへとその視線を向ける。
そこには、あまりにも無慈悲な連撃を
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