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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission6・A ~鬼の森~
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」
「ああ、おでましのようだ」
ダンテが問いかけると、耀はコクリと小さく頷いた。察知した気配に違和感を感じたようで、ダンテに訊ねると肯定の回答が返ってくる。
――悪魔の襲撃だ、と。
その言葉を聞いた途端、真っ先に動いたのは飛鳥だった。
「そこに隠れている者達よ、、、、、、、、、、、、出てきなさい!、、、、、、、」
どこから、何がいつやってくるかもわからないこの状況。普通であれば後手にまわるしかないその局面で、飛鳥は先手をかける。
ヒュンッ! と。その瞬間、彼女の命令に従うように周りの木々から巨大な影が複数飛び出し、彼女らの目の前に姿を現した。
「ひっ!?」
そしてその悪魔たちを見ると、思わず飛鳥は悲鳴をあげてしまう。
それもそうだろう。ギフトを持っているとはいえ、それ以外は平穏を生きてきた普通の人間――ましてや女性なら、驚愕して当然だった。
それは人間よりも大きな身体をした蜘蛛。
従来のものとはかけ離れたスケール、しかし八本の脚と二つの単眼、巨大な腹部はそれを彷彿とさせ、二本の前足は鋭い刃物のようにギラついている。
口部を何度も開閉させて不気味な音を出しているそれは、『アルケミー』と呼ばれる悪魔だ。
その悪魔のグロテスクな外見に衝撃を受け、飛鳥は数秒ほどだが怯んでしまう。
その隙が、仇となった。『姿を現せ』としか命令を受けていないアルケミーは、彼女の言葉によって攻撃を抑制されているわけではない。
一匹の蜘蛛が足をあげてのけぞると、肛門部から飛鳥めがけて白い糸玉を発射した。
糸玉はさながら弾丸のような速度で直進し、彼女に命中――
ドンッ!!
――することはなく、直前で大きく横へ弾道を反らされることとなった。
吹き飛ばされた糸玉はやがて鬼化した一本の木へ命中すると、ビチャッ! と湿った音をたてながら弾けて絡みつく。
ハッとして見てみれば、前方にいたダンテの右手には白銀の拳銃。そしてその銃口からは一筋の煙が立ち上っている。
「おいおい、うちのかわいいお嬢様においたしてもらっちゃ困るんだよ。お盛んな時期でも美女には優しくしてやりな」
クルクルと手の中でアイボリーを回転させ、華麗に収納するダンテ。聞き分けのない子供を諭すような口調で彼は巨大な蜘蛛へ語り掛ける。
しかし、下級悪魔であるアルケミーに言語を解する知能などなく、もちろん彼の言葉の意味など何も理解しはしない。
「キィ! キキキキキキ!」
『食事』を邪魔され、憤慨するように鳴くアルケミー。
腹立たしげに歯を何度もぶつけ、威嚇するように前足をあげて鋭い爪を見せるが、ダンテはそれを一瞥すると鼻で笑った。
「わりぃな。デカブツの蜘蛛にゃあ難しい内容だったか。ま
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