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問題児と最強のデビルハンターが異世界からやってくるそうですよ?
Mission6・A ~鬼の森~
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間思考に没頭してしまったらしい。「なんでもねーよ」と言うと、そのままダンテは歩み始め、三人もそれに続く。
そのままダンテ達はガルドのいるであろう本拠の館にまで警戒して向かっていた。
館に通じる道もやはり大量の木々で侵食されている。侵入を阻むように互いに絡み合っているそれらは、まるで命令を受けているかのようだ。
(これだけの量を鬼化させるなんて…………まさか彼女が…………?)
その道中で、一人の人物がジンの脳裏に浮かぶ。
まるで本物の金を糸にしたかのような美しい髪。幼い少女のような容貌であるにもかかわらず、その佇まい方には不相応に思えるような落ち着きと大人びた雰囲気を持った彼女。
かつて自分たちのコミュニティに在籍して力を振い、そしてそれ以前の時には元魔王≠ニして恐れられていた、あの――
しかし、そこでジンは首を横に振る。
あり得ない。まず彼女がこの場にいるはずがないのだ。そして自分たちに対してこのような仕打ちをする理由も道理も、彼女は持ち合わせていないはず。
そして、何よりも彼に彼女が関与していることを否定させているのは、魔の眷属の存在だった。
誇り高く、そして仲間を誰よりも大切に思う彼女が、箱庭の住人から忌み嫌われる魔の眷属を嗾けるはずがない。
(そうだ、彼女がそんなことをするはずなんて……しかし、この森は彼女でなければ……いや、でも……)
一人、思考の迷路にはまってしまうジン。
彼女がするはずがない。しかし彼女にしかできない。
そんな答えの出ない無限ループに陥った彼は、ゲームの最中でありながら注意が散漫になってしまう。
だから急にダンテが目の前で立ち止まったとき、ジンはそのまま彼の背中に顔からぶつかってしまった。
「わぷっ」
背の低さが幸いしてか、背中にかけてあるリベリオンにはぶつからずダンテ本人にぶつかった。もしもうちょっとでも彼に身長があれば無骨な金属塊と顔面が衝突してしまったところである。
鼻をおさえ、ジンは目の前にいる大男を見上げると彼に呼びかけた。
「ダ、ダンテさん。どうし――むぐっ」
が、そこでダンテはジンの口に手をあてる。
何事かと彼の目を見てみると、口に人差し指をあてて静かにするよう指示を出していた。
肩越しに振り返ってはいるものの、ダンテの目はジンではなく周囲に向けられている。まるで何かを探しているかのようだ。
「…………何かいる」
背後からボソリと耀もつぶやく。彼女も同じくして異様な気配を感じ取ったらしい。
ダンテと同じように辺りを警戒し、襲撃に対して身構えている。
「音はするか?」
「とても微かだけど、感じる。詳しくはわからないけど、たくさん、それにすぐ近くにいる……これって……
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