エピソード赤 4話「槍使いウェレーナ」
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レードとロブスタは、崩れ去っていく塔の中をひたすら走っていた。その時だった。天井がドンドン上がって行っていた。
「…塔がバラバラに?」
ロブスタがそういった時には塔は離れ今レード達のいる1階まで上がろうとしていた。よくみると太いツルが塔に巻き付いて持ち上げた。それを見てレードは叫んだ
「な…なんだ…このツタ!?」
ツルが戸惑うレードに襲いかかり殴り飛ばした。
「レード!」
空へと飛んだレードは床の上から外れていた。そして、塔の1階はツルによって高く上がっていた。落ちたらひとたまりもない、飛ばされたレードは衝撃により身動きが取れなかった。ロブスタは、魔法で長い鎖を召喚し、その鎖をレードに投げつけた。
「これに掴まれ!」
鎖にはおもりが突いており、重さで引っ張っられることはない、
「ありがとう!海老のオッサン!」
レードは鎖をがっしりと掴んだ、それを見てロブスタが叫ぶ
「回すぞ!剣を構えて剣を斬るんだ!」
「おうっ!」
そう返事をして、レードは剣を腰の鞘から取り出した。つもりだったが、剣を掴んだ手触りが無かった
「しまった!剣…を…お……」
「……?レード…何言って…るんだ?」
レードがいる場所が遠く、ロブスタに声が届きにくかった。ロブスタは、仕草をみて、剣を取ったと思ってしまった。そして、鎖を思いっきり回した。
「こ………まわ……ぬぁぁぁぁぁあああ!!」
レードのアホ丸出しの声が途切れ途切れにロブスタに伝わって来た。レードはそのまま回され、無防備のままツルにぶつかった。それを見てロブスタは驚いた。
「あいつ…何故斬らない?……まさかっ!」
察しのいいロブスタでも今回の出来事は察するまでの時間が遅かった。やっと気づいたのだ、レードが剣を持っていないことに、剣は床に落ちていた。
「さっき飛ばされた時に…」
さすがのロブスタも焦った。早く引かなければ、という気持ちに頭を持っていかれた。引くということしか頭に無かった。
(引かねばっ!)
そして、ロブスタは思いっきり引いた。バヒュッ!と風を切る音とともにレードは上を通過した。
(しまった!強すぎた!)
レードは、そのまま反対側へ行き、ツルの餌食となった。
「レード!」
鎖を引いたが手応えはなく、何も無い、鎖だけが返って来た。しかし、数秒たった後、レードを捉えたツルの周りに無数の軌跡が現れた。そして、ツルは無惨に切り裂かれ破裂した。パラパラと緑色の物体が落ちていく、そして、気絶したレードが青いオーラをまといふわふわと浮きながら1階の床の上で止まり、1階の床にそっと倒れた。床に倒れた時には、青オーラは消えていたが、そのかわりに、レードと同じくらいの歳の青い髪の美少女が立っていた。
「危機一発だったね!」
手には槍を以ていた。
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