第十一章
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いたのだ」
「見ておられたのですか」
「私に見えないことはない」
こうも言ったのだという。
「人の世のことはな」
「それでは貴方は」
「私はそなたの命を延ばすことにした」
三神さんの問いには答えずにこう言ったのだった。
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