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こんな私(俺)の物語
閑話 双紫異変U
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い形。そこに大きい目玉が一つと、周りに小さい目玉がいくつかある。

「さて、いい練習台になってくれよっ!」
『人符「現世斬(げんせざん)」』

前方へ踏み込み、相手を斬り抜けるスペル。基本的な技術を技まで昇華させたスペル。だからか、俺はまだまだ完全に習得できていない。それでも、知性のない妖を斬るのには十分な速さを持っていた。

ズバァ。

腕を一本切り落とす。

『グギャアアアアァァァァ!!!』

「うるせえよ。その口、黙らせてやる!」
『剣技「桜花閃々(おうかせんせん)」』

先程よりスピードを求められるスペル。強化も使い、全身をバネにして連続で斬り裂く!
まだだ!もっと速く!

もっと高みへ!

「届けぇぇぇぇ!」
『人鬼「未来永劫斬(みらいえいごうざん)」』!!

相手を切り上げ、空中に縫い止める。結界をバネのようにして速度をあげ、一気に斬り裂く。
そして最後の切り上げを決め、妖は絶命する。

「まだまだだな。遅すぎる。やっぱり俺はまだ劣化コピーでしかない」

全く。いつから俺はスピード狂になったんだか。ただ、

「全力で体を動かすって楽しいな!」

ゆかりんじゃできないからな。イメージ的に。


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うー。寒っ。さっきから段々と寒気が強くなってくる。なんなんだか。

「おっ、湖か。ここらでひとまず休憩でもしようか?いや、きっとチルノがいる。止めとこう」

というわけで引き返す。いや、チルノの縄張り?に入ったら話聞かなさそうだし。

「あなたは食べてもいい人間?」

・・・・・・今生二度目のルーミアキター!いやー!食われたくない!

「残念、食べちゃいけない人間さ。頼むから、金平糖あげるから食べないでくれ」

そう言って金平糖を取り出す。子供は甘いものが好きだと相場が決まっている。

「おー。なんだこれー!」

「中に入っているのは食べられるから」

そう言ってそそくさとその場を離れる。結局、俺は一番近い建物の紅魔館に逆戻りすることにした。あの辺、(あやかし)が少ないんだよね。あの辺で時間を潰せば、以前みたいに幻想郷から出られるかもしれない。まあ、明確な出方はわからないのだが。八雲紫が俺を元の世界に送ったとは考えにくいし。

で、きた道を戻ってきたのだが・・・・・・。

「くーかー」

・・・・・・脳天にナイフが刺さっているのに寝ている中国(もんばん)
なんなんだ!?この生命力は一体・・・。

「くーかーむにゃむにゃ・・・咲夜さん・・・それ睡眠ナ
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