暁 〜小説投稿サイト〜
時空を渡る精霊
壊れた心
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あげたのにそっくりなのは見た目だけで役立たずでちっとも使えない人形と。

エイミィが補足説明として語った真実には、プリシアは事故で実の娘であるアリシアを亡くし、そしてプリシアが最後に行っていた研究は使い魔とは別の、使い魔を超える人造生命の生成と死者蘇生の秘術。
フェイトという名前は当時、プリシアの研究につけられた開発コード。

プリシアは作り物の命は所詮作り物。失ったものの代わりにはならない。やっぱりフェイトはアリシアの偽者だとほざく。

「やめてよ……」

なのはがうつむきながら呟くがプリシアには届かない。
プリシアの戯言は止まらず、アリシアが生き返るまでにプリシアを慰めるための人形、だからもういらない。どこへなりと消えなさいと言う。

そして、言ってはならない事を言った。

「貴方を作り出してからずっとね、私は貴方が……大嫌いだったのよ!」

その瞬間、落ちて砕けたバルディッシュと共にフェイトの心が壊れた。
そして、俺の中で何かが切れる音がした。

「屋敷内に魔力反応、多数!」

エイミィの声がアースラに響く。
プレシアの屋敷の中に複数の魔力反応と共に武器を装備した鎧が多数出現した。
プレシアは忘れられた都、アルハザードへと向かうためにジュエルシードを発動させた。
その瞬間、艦内が次元振で揺れる。
クロノがプレシアを止める為にゲートへと向かう。

プレシアの狂った笑い声の響く艦内。
崩れ落ちたフェイトを抱きしめるなのはとささえるユーノとアルフ。
そんな中で、俺は拳を握り締める。

この状態でフェイトを放って飛び出して行ったりはしない。
だが……

「待っていろ……プレシア」

小さく呟き、行動に出た。








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