暁 〜小説投稿サイト〜
時空を渡る精霊
壊れた心
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拳を握り締めている所をみるとすぐにでも飛び出しそうだ。
それだけ思いが強いならいっそ告白でもすりゃあ良いのに。戦いが終わったら煽ってやるか。
そう思いながら見上げているとなのはにフェイトの魔法が命中する。
煙でなのはが見えないが……

「なのはーーー!!」

「だから止まれ。少しはなのはを信じてやれよ」

バインドでユーノを抑え、静める。

「ほれ、よく見ろ。なのはは無事だ」

「!?」

煙が晴れてなのはが見えてきた。
今まで動きを封じていたバインドもなくなり、杖を構え攻撃に転じるなのは。
桜色の光がなのはに集まり、なのはの攻撃でぼろぼろになったフェイトにバインドがかけられる。

「これが私の全力前回……!スターライト、ブレイカー!!」

なのはの全力を込めた一撃が桜色の巨大な閃光となってフェイトへと降り注ぐ。

「お、おいおい……あれ、フェイトは生きているのか……」

さすがにこれはやばいと思い、気絶して海に落ちたフェイトとそれを追った息切れ切れのなのはを救出に向かう。
呼吸をしているフェイトにホッとしているとフェイトが目覚め、負けを認めた。
しかし、ジュエルシードがバルディッシュから飛び出し、なのはへと向かう途中で異変が起こる。

「ッチ!こんな時に、なのは!フェイト!」

咄嗟になのはとフェイトを庇ったがバルディッシュは破壊され、ジュエルシードがどこかへ飛んでいく。
しかしその後、複数の気配が移動するのを感じた事からクロノ達が動き出したのだろう。
大体予想はしていたものの前回より気配が薄く、直前にようやく気付けた。
幸い、フェイトとなのはに当たらなかったから良いものを……
予想しておきながら気付けなかった自身にも腹が立つが、娘に容赦なく攻撃するフェイトの母に対する怒りも沸く。
俺は、拳を握り締めてなのはやユーノ達を連れてアースラへと向かった。


アースラ、艦内。

アースラにつくとフェイトは手錠をつけられ俺達はフェイト達をつれて司令室へと向かった。
報告を済ませた後、リンディは母親が逮捕される所を見せるのは忍びないとフェイトを別の部屋に連れて行くように言ったがフェイトは司令室に残り、俺達も司令室に残って逮捕の状況を見たのだが、その後すぐに映し出された映像には衝撃的なものが映しだされた。

「あれは……」

フェイトに瓜二つの少女が液体の入った管の中にいる。
そして、フェイトの母、プリシアはそれをアリシアと呼んで庇っている。

その後、プリシアの攻撃により局員が全滅して送還させられ、プリシアはモニター越しに語りかけてきた。

その中でプリシアはフェイトの事をアリシアの代わりの人形を娘扱いするのもやめるなどと言い始めた。
せっかくアリシアの記憶を
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