Another1 青春トライアングラー
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
えた。
◇
「で、坊主?結局お前さんは二人の気持ちに気付いていながら、それに応えてないっていうのか?」
深夜といっても良い時間に珈琲喫茶店~虎~で呑んでいたネオはシンを問い詰める。
「気持ちって言われても、それが本当に好きとかそういうのかわかんねえし……ステラの好意だって恋愛じゃなくて友愛かも――――」
「カー、この馬鹿野郎!あんだけの事があってなんでそう勘違いできるっていうんだ!?こういうのはね、直感で分かるだろ、普通!」
ネオだけでなくシンも随分と酔っていた。シンはどちらかというとダウナーなのか、沈んだ様子で自分が本当に好意を持たれているのかと不安を口にし、ネオは逆にアッパーなのかシンを焚き付けようとする。
「酒なら余所でやってくれんかね?うちは珈琲の喫茶店であってバーでも何でもないんだが?」
「偶にはいいだろ!別にもう閉店してる時間なんだから営業妨害ってわけでもないんだろ!もっと呑めって!」
シンは更に無理矢理呑まされる。間違いなく二日酔いしてしまいそうなほど呑まされているが、シンは抵抗できない。
「お前さんは結局どっちが好きなんだ?」
酔いも回ってシンの口も滑りやすくなっただろうと思った所でネオが尋ねる。
(俺って……どっちが好きなんだろ?)
ステラの満面の笑みも、ルナマリアの遠回しな優しさも、どちらもシンに好意を持っているからこそだと理解できる。だからこそ、余計にシンは悩むのだ。
「俺が……俺が好きなのは――――」
◇
「頭いてー」
「シン、大丈夫?」
「飲み過ぎよ。もう、昨日あんなに注意したのに」
シンは二日酔いの痛みを堪えながらシャトルでの受付を済ませていた。少しでもマシになろうとぎりぎりまで寝ていたのだが、それでも二日酔いの痛みは消えていない。
「はい、飲み物と睡眠剤。シャトルに乗って吐くなんてことはしないでよね?」
「ありがと……」
ルナマリアが買ってきたスポーツ飲料と睡眠剤を手渡す。シンはその心遣いに感謝しつスポーツ飲料を飲んで少しだけだが気分がマシになったような気がする。
「ねえ、シン。また来てくれるよね?」
「ああ、勿論。何なら、今度はステラがプラントに来なよ」
頭を痛めつつもそう応えるシン。それに対してステラが―――――
「うん、シン。必ず行くから!」
そう言って頬に口づけする。不意打ち気味に放たれた事と、シンが二日酔いで動きが鈍っていたことによって止めたり避けるといった事でが出来ずにキスされた。
「シン!アンタ何やってんのよ!!」
「わー、止めろって!?叫ぶな!頭に響くー!?」
それを見たルナマリアが怒り叫ぶがシンはその大
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ