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ゲルググSEED DESTINY
Another1 青春トライアングラー
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杯あるのに」

女性との買い物というのは主に気疲れによるものが殆どだ。逆に言えば相手に気を使わないような性格の人間は殆ど疲れないのだが、そういった手合いは得てして買い物に付き合うという事をせず、一緒に買い物に行っても自分の買い物を優先するタイプだったり、相手に尽くすことを苦と思わない様な自己犠牲が大好きなタイプだったりする。

「いや、多すぎだろ?勘弁してくれよ」

ルナマリアが回る予定だと言う場所の多さを聞いて流石に辟易するシン。しょうがないわねと言ってジューススタンドで買ってきたドリンクを手渡され、ルナマリアはストローで、シンはそのまま直接口を付けて飲む。

「ねえ、シン。ちょっとそっちの味も気になるから飲んでいい?」

さりげない間接キスの要望。とはいってもそんな事を気にするのは大抵嫌いな相手か、思春期の男女、後は菌が如何とかそういったのを気にする潔癖症な人間位である(尤も、彼らは年齢的に思春期真っただ中だが)。

「ああ、別に良いよ」

ルナマリアはともかくシンは対して気にしていない。疲れているシンはそこまで頭が働いていないのだ。
そうやってぼうっとしながら景色を見ていると唐突にルナマリアが話しかけてきた。

「この国とついこないだまで……って言っても大分経つけど戦争してたなんて信じられないよね?」

「……ああ、そうだな」

「シンはさ、今オーブに対してどう思ってるの?」

これはシンがオーブに行くのを決めてから、ルナマリアが一番気になっていたことだった。おそらくだが嫌い、ではないのだろう。嫌っているのであればオーブに行こうなんて思わないはずだ。

「分からない……いや、分からなかった、が正しいのかな。だからオーブに来て確かめようって思ってたのかもしれない」

「じゃあ、実際にオーブに来て確かめれたの?」

「そうだな、言葉にはしにくいけど……多分、好きとか嫌いとかそういうのが入り混じってるんだ。でも、だからって別に今すぐ決める必要はない。この国は俺の故郷だ――――今はそれでいいんだと思う」

そういったシンはどこか大人びているように見え、ルナマリアは頬を赤く染める。

「もう、それじゃあ結局先延ばしにしただけで何の解決にもなってないじゃない!」

頬を染めたのを誤魔化すようにシンのいった事を否定するような発言をする。

「別にそれでもいいじゃん。単純に決めつけるのが一番良くない様な気がするし。オーブだからとか、故郷だからとかで、この国に対する認識を決めたら、相手をよく見れないままに間違いを犯すことになるかもしれないんだからさ」

そうやって話し合ったる内にシンの気疲れもなくなったのか、買い物を再開する。二人で並んで歩くその姿は、先程より少しだけ距離が縮んでいたようにも見
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