第10話
[9/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
す。いつでもいけます!」
竜司「分かった…」
そう返事をすると、竜司は武士たちの前に出る。
竜司「まず、今日まで付き合ってくれた君たちには心から感謝する。墨俣築城…これは我ら織田軍が未来を掴む新たな一歩となる。だが、此度の作戦、時間との勝負だ。いかに早く築城し、我らが殿を迎え入れるかは、君たちの手にかかっている。だが…臆することはない。君たちには我が加護がある!我の力で、君たちには指一本触れさせはせん!気負わず、各班長の指示に従い、訓練通りにことを運べ!」
俺の激を聞き、至るところで鬨の声が上がる。
竜司「降河開始!」
一方織田軍率いる久遠も竜司の時間を稼ぐべく、東口に到着していた。
久遠「我らも出る!東口より北進し、美濃勢の動きに合わせるぞ!深追いはするな!」
兵士「「「応!!」」」
竜司「もうすぐ築城予定地に到着…皆の士気は重畳…後は敵が来ないのを祈るばかりだが…」
辺りに敵がいないかを警戒しながら目標地点を目指す。
ひよ子「お頭、墨俣に到着します」
竜司「いよいよか…皆、墨俣に上陸し次第、すぐ作業に取り掛かれ!ひよ、ころは陣頭指揮を。敵が来たら迎え撃つぞ!」
転子「はい!上陸準備!」
転子が指示するのと同時に、筏が岸に乗り上げる。
ひよ子「上陸ー!みんな駆け足ー!」
足軽「応!」
竜司「では早速作業開始だ!人足は防衛を固めるため、柵を建て、堀を作れ!どの地点を掘ればいいかは木下藤吉郎が指示を出す。足軽たちは蜂須賀小六が。築城の班は各班長の指示に従え!それと、ころ」
転子「はい!」
竜司「北、及び東に斥候を放ちたい。君の衆から何人か選抜して放ってくれ。それと、情報は密に。敵が来たら部隊指揮をとってくれ」
転子「承知しました!」
竜司「その他の者達は作業を開始せよ!時間がない…急げ!」
竜司が指示を出し、不測の事態に備えている頃、織田軍も美濃勢を発見していた。
壬月「殿!前方に美濃勢を発見!」
久遠「旗はどうだ?誰が率いている?」
壬月「あの旗は美濃の長井ですな。他に、丸に九枚笹などが見受けられますが」
長井というのは、美濃斎藤家家臣の長井道利のこと。
斎藤道三・義龍・龍興の斎藤家三代に仕えている重臣で、美濃可児郡・中美濃に勢力を築き、対織田戦で活躍。
斎藤道三とは姉妹関係にある。
麦穂「美濃の麒麟児・竹中殿ですか。前の戦では散々に打ち破られてしまいましたからね」
美濃の麒麟児竹中とは竹中半兵衛のこと。
竹中半兵衛は斎藤龍興に仕えて、今日まで織田家の進軍をその天才的な知略で何度も防いできた。
最近龍興
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ