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戦国†恋姫 外史に飛ばされし者
第10話
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す。いつでもいけます!」

竜司「分かった…」


 そう返事をすると、竜司は武士たちの前に出る。


竜司「まず、今日まで付き合ってくれた君たちには心から感謝する。墨俣築城…これは我ら織田軍が未来を掴む新たな一歩となる。だが、此度の作戦、時間との勝負だ。いかに早く築城し、我らが殿を迎え入れるかは、君たちの手にかかっている。だが…臆することはない。君たちには我が加護がある!我の力で、君たちには指一本触れさせはせん!気負わず、各班長の指示に従い、訓練通りにことを運べ!」


 俺の激を聞き、至るところで鬨の声が上がる。


竜司「降河開始!」


 一方織田軍率いる久遠も竜司の時間を稼ぐべく、東口に到着していた。


久遠「我らも出る!東口より北進し、美濃勢の動きに合わせるぞ!深追いはするな!」

兵士「「「応!!」」」



竜司「もうすぐ築城予定地に到着…皆の士気は重畳…後は敵が来ないのを祈るばかりだが…」


 辺りに敵がいないかを警戒しながら目標地点を目指す。


ひよ子「お頭、墨俣に到着します」

竜司「いよいよか…皆、墨俣に上陸し次第、すぐ作業に取り掛かれ!ひよ、ころは陣頭指揮を。敵が来たら迎え撃つぞ!」

転子「はい!上陸準備!」


 転子が指示するのと同時に、筏が岸に乗り上げる。


ひよ子「上陸ー!みんな駆け足ー!」

足軽「応!」

竜司「では早速作業開始だ!人足は防衛を固めるため、柵を建て、堀を作れ!どの地点を掘ればいいかは木下藤吉郎が指示を出す。足軽たちは蜂須賀小六が。築城の班は各班長の指示に従え!それと、ころ」

転子「はい!」

竜司「北、及び東に斥候を放ちたい。君の衆から何人か選抜して放ってくれ。それと、情報は密に。敵が来たら部隊指揮をとってくれ」

転子「承知しました!」

竜司「その他の者達は作業を開始せよ!時間がない…急げ!」


 竜司が指示を出し、不測の事態に備えている頃、織田軍も美濃勢を発見していた。


壬月「殿!前方に美濃勢を発見!」

久遠「旗はどうだ?誰が率いている?」

壬月「あの旗は美濃の長井ですな。他に、丸に九枚笹などが見受けられますが」


 長井というのは、美濃斎藤家家臣の長井道利のこと。
斎藤道三・義龍・龍興の斎藤家三代に仕えている重臣で、美濃可児郡・中美濃に勢力を築き、対織田戦で活躍。
斎藤道三とは姉妹関係にある。


麦穂「美濃の麒麟児・竹中殿ですか。前の戦では散々に打ち破られてしまいましたからね」


 美濃の麒麟児竹中とは竹中半兵衛のこと。
竹中半兵衛は斎藤龍興に仕えて、今日まで織田家の進軍をその天才的な知略で何度も防いできた。
最近龍興
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