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IS-最強の不良少女-
再戦
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 一夏と響は第三アリーナにてそれぞれISスーツを着込み対峙していた。二人は暫く黙ったまま見合っていると、一夏が響に告げた。

「勝負は一回だ。どっちかのエネルギーが0になったら負け。それでいいな」

「構わねぇぜ。お前がそれで満足するならな」

 肩を竦ませながら響が言うと、一夏もそれに頷いた。

 二人は互いに自らのISを展開する。しかし、その速度は響のほうが圧倒的に上だ。一呼吸ではなく、もはやその速度は刹那といってもいいほどだろう。

 一夏は一瞬それに苦い顔をするものの、自らのISである白式を展開した。

「アラームは30秒後に設定してある。鳴ったら開始だ」

「あいよ。……一応言っとくがどんな目にあっても文句は垂れるなよ?」

「わかってる」

 一夏が言ったのを確認した響は一夏に背を向け一夏との距離をとった。一夏もそれに倣い響との距離を開けた。





 ちょうどその時、二人を追ってきた五人が観客席に顔を出した。

「まったく……なんだってのよあの二人は!」

「わからん。だが、放っておくわけにもいかんだろう」

「確かに、ラウラの言うとおりだよ。一夏も結構本気みたいだったし」

 鈴音の疑問にシャルロットとラウラが答える。鈴音はそれに頷くものの、何かを思い出したようにハッとした。

「もしかして、ねぇ箒。一夏のやつ一昨日生徒会長と道場にいたわよね?」

「ああ。なにやら二人で話しているようだったが……。しかし、それが今のこれと関係があるのか?」

「多分ね、一夏の頬に殴られたような傷があったし。でも、あの生徒会長が殴るって攻撃はしなさそうだから。あるとすれば……」

「響と生身の勝負をして負けた……ということか?」

 鈴音がそれに頷くと、四人も納得がいったように頷く。

 その瞬間、アリーナにアラームが響き渡った。

 皆が二人の方に目を向けると、戦闘が開始されていた。





 アラームが鳴り、最初に仕掛けてきたのは一夏の方だった。

「はぁっ!!」

 雪片二型を構え、響へ詰め寄った一夏は上段から雪片を振り下ろす。

 しかし、響は一夏の動きを読んでいたかのように彼の腕を掴む。だが一夏もそれを読んでいたのか、掴まれた腕を強引に引き剥がし響の攻撃が届かないところまで後退する。

「さすがに同じ手は二度も効かないってか?」

「ああ。当然だ! お前が腕を掴んだらすぐさま離さないとまた投げられるからな」

 若干誇らしげに語る一夏だが、響はその様子に溜息をつく。そのまま一夏に対し、冷徹な目を向ける。

 その威圧感に一瞬気圧された一夏だが、何とか堪え、雪片を構えなおす。
 

 一夏が構えたのを
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