第十七話 聖魔剣ですか緋想の剣ですか
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波で、校庭の地面が大きく抉れる。
「ーー所詮は折れた聖剣か。このデュランダルの相手にもならない」
ゼノヴィアはつまらなさそうに嘆息する。
凄まじい威力だ。『破壊の聖剣《エクスカリバー・デストラクション》』など比べ物にならない。
「マジかよマジかよマジですかよ!伝説のエクスカリバーちゃんが木っ端微塵の四散霧散かよっ!酷い!これは酷すぎる!かぁーっ!折れたものを再利用しようなんて思うのがいけなかったのでしょうか?人間の浅はかさ、教会のオロカサ、いろんなものを垣間見て俺様は成長していきたい!」
最早正常な思考さえ残っていない。今だ!これで決める!
僕は聖魔剣を、同士の想いが詰まった剣をフリードに振り抜く。フリードは聖剣で受け止めようとする。
バキィィィン
聖剣エクスカリバーの砕ける音。その勢いのまま、僕はフリードを斬った。
フリードは肩から斜めに斬り裂かれ、倒れ付した。
「見たかい、皆。僕は、僕たちはエクスカリバーを超えたよ」
Saidout
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フリードを倒したわね。でも、それじゃあダメだわ。
私は、倒れ付しているフリードに近づきながら、雪器を取り出す。そして、
フリードの心臓に突き刺し、息の根を止める。
『!!??』
何を驚いているのかしら?根を残したまま雑草を刈るなんて、そんなことするわけないじゃない。ここで殺しておくのが吉よ。
「せ、聖魔剣だと・・・?あり得ない・・・。反発しあう二つの要素が混じり合うなんてことがあるはずがない!」
「世の中にあり得ないことはないわ。それより、あなたの番よ」
「何を・・・!」
ザシュ
バルパー・ガリレイの首を斬り飛ばす。これは私が単純に気に入らないから。
木場君の役目を奪ったようなものだけれど、どうせコカビエルに先を越されるのだから、責めて自分の手で殺す。
「ふん、そこそこ楽しめたな。ーーが、やはり余興でしかない」
「あら、いつまで余裕でいられるかしら?」
ここでコカビエルも殺す。
「別に俺はバルパーなぞいてもいなくても変わらん。最初から全て一人でやれる」
あらそう。私はスキマを開き落ちている緋想の剣を拾っておく。妖怪の私じゃ使えないけど、使おうと思えば二つ使い方がある。一つは種族を変える。本来、緋想の剣は天人にしか使えない。なら、天人になればいい。でも、基本スペックが妖怪に劣る。だから、二つ目の手段をとる。
「ハハハハ!カァーハッハッハッハハハハハハッ!」
耳障りな哄笑ね。牽制程
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