暁 〜小説投稿サイト〜
dark of exorcist 〜穢れた聖職者〜
第11話「上位悪魔の加入」
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を向けて、べリアルの質問を待っている。
そんなアイリスに、べリアルは心底疑問を持った。
「アンタは…………なんで悪魔を憎まない? 悪魔狩りなのに、なんで俺の話を聞こうとする?」
「え?」
「俺が思うに、刀を持った奴の反応が普通だと思うんだがなぁ………」
その質問に、アイリスは悲しげな表情を浮かべた。
「私は、悪魔を憎んで悪魔狩りになったわけじゃないから………」
「どういうことだ?」
「生まれてきたのに憎まれて、憎まれるから人間を憎んで………優しい感情も壊れちゃった………
そんな悪魔を………私は憎むことができないの。私が悪魔狩りになったのも、彼らの罪を私が背負うため」
べリアルは悲しげな表情を浮かべたままのアイリスに、今まで感じなかった違和感を感じた。
憎まれることが常識だった悪魔。べリアルにも例外なくその常識が染み付いていた。
だからこそ、アイリスの言う「憎むことができない」に違和感を感じた。
「お前は………どこか変な奴だな」
「そう、かな?」
「話に割り込んで申し訳ありませんが……僕もアイさんの優しさに救われたんです」
アイリスのそばまで来たクリスが、べリアルに笑顔で話した。
「お前は………」
「はい、フォールマンと呼ばれる存在です。"悪魔の末裔"とも呼ばれています」
クリスとアイリスを交互に見つめ、べリアルは納得したような表情を浮かべた。
「なるほどな………その子を見ると、お前が穏やかなのも納得できるよ」
「なぁ、無理かも知れないが頼みがある」
「俺を……………連れて行ってくれないか? 人間のことをもっと知りたい」
その言葉に、黙っていた悪魔狩り達が一斉に言葉を発した。
「おいおい、冗談じゃねぇぞ!?」
「そうよ! なんで悪魔があたしと一緒に!?」
「………………………」
「判断はアイさんに任せます」
「いいよ、べリアルさん」
アイリスの一言で、べリアルはヴァチカンまで来ることになった。
―――そして現在………
「なるほど、つまりアイリスの一言で連れて来た、と………」
「すみません………どうしてもアイリスに反論できなくて………」
無表情のアルバートと、それにビビるパトリック。
「アルバートさん、べリアルさんは何もしないよ。怖い人じゃない。ね?クリス君」
「……僕は、アイさんを信じて承諾しました。言い訳はしません」
アイリスとクリスの言葉に、アルバートの無表情は一気に崩れた。
顔を伏せて肩を揺らし
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