暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
閑話01「とある茶髪の男女の休日」  ※リメイク版
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子供のように無邪気な顔で“大好き”と言われ、ちょっとだけ“ドキッ”としたり、若干シュークリームに嫉妬したりしたのは彼女だけの秘密だ。

そんな感情を隠すように頼んだ紅茶を一口飲み、再び鏡也に視線を向けるとクリームがついてるのを見つけ、本当に子供みたいと心の中で笑い、鏡也に声をかける。

「キョウ、クリームが付いてるわよ」
「え、どこ?」
「ほら、動かないで…(スッ」

そう言うと手に持っていたティーカップを器に戻し、髪をかきわけて隣に座る鏡也へとそっと近づき――



[ペロッ]

「ん、とれたわよ」

頬に付いたクリームを一舐して取るのだった。

「っ!? あ、ありがと…///」
「クスッ、どういたしまして」

突然の不意打ちにやや顔を朱くする鏡也。
虚も悪戯が成功したと笑顔で答えるが、やはり少し恥ずかしかったのかやや顔が朱い。


当然ながら、二人の様子は店内に居る全員に見られており、


「ゆ、百合展開キタ――ッ!! (゚∀゚ )」
「やばい、心臓の鼓動が止まらない。コレが恋?」

いいえ、変です。

「う、うわ〜〜///」
「見せつけてくれるわね〜///」
「……よく、人前で平然と出来るな」
「若いっていいわね〜」
「桃子さんも十分若くて綺麗だよ」
「志郎さん///」
「桃子さん///」

といった感じの反応が来ていた。



そして――、


「ハァハァ…女の子同士、禁断の花園…」
「すずかちゃん?」
「ちょっとすずか? 眼が血走ってて恐いんだけど…」
「いつかアリサちゃんと…(ジュルリ」
「逃げてアリサちゃん!!! 何か凄く危ない気がするの!!??」
「へ?」

「ShaaaaaAAAAAAAA!!!!!」

「ノエル! ファリン!!」
「「Yes Master!!」」

「くっ、放してノエル、ファリン!!」
「落ち着いて下さいすずかお嬢様」
「そうですよ〜。落ち着いてすずかちゃん」
「HA・NA・SE! HA・NA・SE!」


ごく一部が暴走してたりした。


その後、食事を終えた二人は桃子に渡されたお土産とリストを貰い、恭也(荷物持ち)と忍と共に買い物をしたのち、学園へと帰るのであった。


―――
――


「はぁ…すっかり遅くなってしまったわ(二人で遠出のデートの積りだったけれど、殆ど潰れちゃったわね)」

鏡也と別れ、一人生徒会室へと向かう彼女は少し残念そうな顔を浮かべているが

「(でも何だかんだ楽しかったわ。そう言えば、バイトって始めてね)」

やはり、普段とは違うことや経験したことが無い事、悪戯が成功したことに少しだけ笑みを浮かべた。



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