第五幕その五
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「僕達もおもてなしの用意をしないとね」
「僕ハンバーガーとかを作るよ」
「僕は点心をね」
ジョージと神宝は自分達の国のお料理をお話に出します。
「そうしてね」
「皆で楽しく食べようね」
「じゃあ僕はシェラスコだね」
カルロスは目を輝かせてこのお料理をお話に出します。
「それが一番だね」
「では私はボルシチを作るわ」
ナターシャの得意料理はこれでした。
「皆に喜んでもらえるわ、絶対に」
「私もね」
そして恵梨香もです、こう言うのでした。
「やっぱりね」
「そのお握りをだね」
「恵梨香ちゃんは作るんだね」
「それにしようかしら」
こうです、ジョージと神宝に答えるのでした。
「私はね」
「お握り。御飯で作るのよね」
オズマは恵梨香に尋ねてきました。
「そうよね」
「はい、そうです」
「御飯は私も食べるけれど」
「それを握って海苔を付けて食べるんです」
「その中にも色々入ってるのよね」
「そうなんです。姫様はお握りは」
「御飯はよく食べるわ」
オズマはまずはこう恵梨香に答えました。
「そちらはね」
「あっ、そうなんですか」
「オズには美味しい食べものが一杯あるのよ」
だからだというのです。
「御飯を使ったお料理もよく食べるわ」
「どんなお料理ですか?」
「カレーライスとかよ」
そうしたものを食べるというのです。
「食べているわ」
「けれどお握りは」
「実は日本のお料理はオズの国ではね」
「あまりないんですか」
「いえ、あるのよ。あるにはあっても」
「オズの国の食べものはアメリカに近いのよ」
ドロシーがこのことをお話してきました。
「アメリカは色々なお料理があるわよね」
「色々な国から人が来ていますからね」
アメリカ人であるジョージが答えます。
「ですから」
「そうでしょ。だからステーキやプティングだけでなくね」
「中華料理もありますよね」
今度は神宝がドロシーに答えます。
「そちらも」
「ええ、あるわ」
オズの国では中華料理も食べられるというのです。
「そちらもね。けれどね」
「それでもなんですね」
「お握りはね」
「ちょっとね」
それはとです、ドロシーもお握りについてはこう言うのです。
「他の和食はあるわ」
「お寿司やお刺身、天麩羅はね」
あるとです、オズマは答えます。
「アメリカには日本から来ている人も一杯いるから」
「けれどお握りはなんですか」
「そうなの。美味しいの?お握りって」
微妙なお顔になってです、ドロシーは恵梨香に尋ねます。
「一体」
「私はそう思いますけれど」
「じゃあね」
それならとです、こう言ったドロシーでした。恵梨香の言葉を受けて。
「貴女はお握りを作ってくれないかしら
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