★改訂前
反撃の調整者
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規兵達の実績も敵中孤立、退路遮断の恐怖を誘い焦慮が募る。
恐慌状態に陥り潰走、約200km撤退の責任者は特定し難い。
《灰色の狼》は侵攻軍追撃を認めず、補給線の構築を急いだ。
10月20日アンカラ条約締結後、フランス軍は撤退の準備を急がず情勢を見守る。
12月1日パリ駐在中昇進の海軍少佐、井上成美に再び賠償艦を獲得の命令が届く。
イタリア海軍は戦艦1隻を譲り、ドイツ製の軽巡洋艦3隻を獲得の提案に乗る。
大英帝国海軍も戦艦2隻の購入、解体業者より高価で転売を認めた。
1922年1月フランス軍が動き、小アジア半島の南東部占領地を離れる。
8月26日《灰色の狼》も進撃を認め、9月8日イズミル奪還に道を開く。
ギリシア軍が撤退の際に焼失、廃墟と化した家屋は多い。
『東慶丸』は積荷を棄て、約800名の避難民を乗せた。
『乗船者に髪の毛一筋でも触れた場合、日本船舶に対する海賊行為と見做す』
姓名不詳の船長、謙譲の美徳を惜しむ声は多い。
ダーダネルス海峡西岸フランス軍の撤収後、10月ローザンヌ講和会議が開催された。
国連委任統治領に帝国領ペルシャ湾沿岸指定、産油地帯分割等の離間策が英仏伊代表を襲う。
各個撃破の罠に嵌まり、利害関係の調整は難航が続く。
心理戦で疑心暗鬼を煽り、1923年7月ローザンヌ条約締結に導いた賢者の評価は高い。
・1920年8月10日、日本賠償艦に指定(後に解除)
巡洋戦艦『冷酷者』(50口径280_砲5基10門、45口径150_速射砲12門、25.5?)旧名『ゲーベン』
戦艦『トルグト・レイス』(40口径280_砲2基4門、35口径280_砲1基2門、35口径105_砲2門、10?前後)〃『ヴァイセンブルク』
・トルコ海軍に寄贈
駆逐艦『S60』『V127』『S51』『V80』
大型水雷艇『T181』
・イズミル港に繋留の海上砲台、重火力陣地と列強に通知
戦艦『越前』(45口径343_砲5基10門、50口径152_速射砲16門、21?)旧名『エリン』、竣工時『レシャディ』
〃『越後』(〃7基14門、〃20門、22?)〃『エジンコート』、〃『皇帝オスマン1世』
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