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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
覚醒
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『怒らないでくれたまえよ、いいじゃないか私の手で本来価値がなかったゴミのような命が、実験材料という貴重な役割をになってくれたんだから。むしろこれは悪行と言うよりも善行だろう』
依然として笑みをなくさずに言うスカリエッティに、フェイトはバルディッシュの刀身に魔力を送り込んだ。
その影響でバルディッシュの刀身が巨大に変化した。フェイトはそれを高く掲げた。
「来るぞセッテ!」
トーレが身構えると同時にセッテも身構えた。しかし、スカリエッティがモニタの中で指を鳴らした。すると、地面に赤い陣が展開され、そこから赤い糸のようなものが伸び、フェイトの足と、バルディッシュを拘束した。
「くっ!? これは……」
フェイトが苦悶に顔を歪ませる。しかし、それを嘲笑うかのように奥からスカリエッティが笑みを浮かべながらやって来た。
すると、バルディッシュの刀身が糸の締め付けにより粉々に粉砕された。それにフェイトが気を取られているとスカリエッティが手に装着したデバイスからシューターを放った。
「ぐぅっ!?」
フェイトはそのまま地面に落下すると、その隙を突いたスカリエッティが糸でケージを形成し、フェイトを閉じ込めた。
「君のそういうところは本当に母親譲りのようだねぇ」
くつくつと笑うスカリエッティは心底楽しげだった。
「フェイト!!」
その様子をモニタで確認した聖は苦々しい顔をしながら、自らのクローンが放った攻撃を断ち切る。
「チィッ!」
「ほらほら、余所見なんてしている暇なんてないわよ?」
ドゥーエが聖の心を逆なでするように言葉を投げかけてくるが、聖はそれを無視し、向かってくる己自身と対峙する。
一人一人の攻撃はたいしたものではない、しかし、彼等の連携が厄介なのだ。一人が責めれば他二人がバインドや、シューターを使った隙を作ってくる。
それらを避けたり、バインドを断ち切っていれば大きな隙が出来る。その隙を一人が突いて来るのだ。一撃一撃はたいしたことがなくとも、聖の身体には確実にダメージが蓄積していっていた。
「クソッたれ……!」
〈聖様、このままではジリ貧です。一刻も早く倒さねば〉
「わかってるっ! だけど……」
そう言った聖の目尻には涙が溜まっていた。
……この大馬鹿野郎が何今更ビビッてんだよ! ガキの頃に散々殺してきたってのに、今更罪悪感を感じてんじゃねぇ!!
心の中で己を鼓舞するが、聖の身体はいつものように俊敏に動けていない。
先ほどから倒せる隙は確かにあった。しかし、聖はその手を止めてしまうのだ。同時に彼の脳裏には過去の凄惨な記憶が蘇る。
血に濡れた己の拳と、血の海に沈んで
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