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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
覚醒
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「ぐあっ!!」

 スバルはその衝撃で大きく後ろに吹き飛ばされる。その隙を狙ったギンガがウィングロードを駆使し、彼女に蹴りを見舞いしようとするが、ギリギリのところでスバルは反応し、自身もウィングロードを展開し間一髪その攻撃を避けた。

 ギンガの攻撃から脱したスバルはウィングロードの上で反転し、ギンガに対し構えを取った。

 ……強い。多分、感情も抑えられてるからだと思うけど、さっきのアレはまともに喰らったら絶対にダメだ。

 頬を伝う汗を肩で拭いながらスバルは先ほどのことを分析した。

「でも……諦めるわけには行かない。どんなに強くたって隙はあるはず!」

 スバルはもう一度、ギンガに向かって駆けた。






 スカリエッティのアジトではフェイトが二人のナンバーズと戦闘を繰り広げていた。トーレとセッテだ。以前もこの二人と戦い、互角以上に渡り合ったフェイトだが、今回は違った。

 理由は単純明快であり、ここはスカリエッティのアジトなのだ、言わば敵の腹の中と同じだ。

 ……AMFが重い。この二人を倒してスカリエッティのところまで早く辿り着かなくちゃいけないのに。だけど、ライオットは使えない、アレを使ったらもう後がなくなるし、肝心のスカリエッティのところまで辿り着けなくなる可能性もある。

 フェイトがシューターを展開し、二人の動きを観察しながら悩んでいると、目の前にスカリエッティが投影されたモニタが表示された。

『やぁ、ご機嫌如何かな? フェイト・テスタロッサ執務官』

「スカリエッティ……」

 憎々しげにつぶやくフェイトだが、スカリエッティはそれを気にした風もなく続ける。

『私の作品と戦っているFの遺産と竜召喚師も聞こえているかな? あとはエシェクも聞こえているだろうねぇ』

 くつくつと笑うスカリエッティの言葉からして、彼の声はエリオとキャロ、そして聖の方まで聞こえているのだろう。

『いやはや、我々の楽しい祭りの序章もついにクライマックスに近づいてきたよ』

「何が楽しい祭りだ! 地上を混乱させ、多くの命をもてあそんだ重犯罪者が!!」

『重犯罪? それは人造魔導師や戦闘機人のことかい? それとも私が根幹を設計し、君の母君であるプレシア・テスタロッサが確立させたプロジェクトFのことかい? まぁそのほかにあるとすれば……エシェクの実験のことかな?』

 両手を挙げながらヤレヤレと言った様子で告げるスカリエッティをフェイトが睨むが、彼はさらに言葉を続ける。

『まったく、いつの時代も私のような革新的な技術者は周りからわかってもらえないものだから誤解を生んでしまうんだろうねぇ』

「誤解……? 人の命を弄んでいるのによくもそんなことを言える!」


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