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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
覚醒
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召喚陣からはルーテシアの召喚獣が召喚され、ルーテシアはフラフラとした状態で苦しげだ。ガリューもこれに困惑しているのか、ルーテシアのほうを心配げに見つめている。
『そ・れ・じゃ・あ。ルーお嬢様が迷わないようにして指しあげまぁす。ドクターが仕込んでくれたコンシデレーションコンソールで、誰にも耳を貸さないとっても素敵な心をプレゼントです』
クアットロは加虐的な笑みを浮かべながら、端末を操作し、最後のキーを押し込んだ。
ルーテシアはそれによりさらに苦しげになるが、クアットロはその甘ったるい声をやめずに続けた。
『いいですかぁお嬢様〜。目の前にいるのがお嬢様の敵でーっす。全力でぶち殺さないと大好きなお母さんに会えませんよぉ』
そんな彼女の様子にエリオが怒りのこもった目を向けるが、クアットロは気にも留めていない。
すると、ルーテシアがポツリと呟き始めた。
「……インゼクト、地雷皇、ガリュー……。こいつ等を殺して……」
「ルーちゃん!!」
キャロがルーテシアを呼ぶが、彼女は聞く耳を持たず、自らの召喚獣たちに声を張り上げて命じた。
「殺してぇ!!」
その絶叫にガリューは従い、触手のようなものを出した。キャロの周りにもインゼクトが多数展開し、彼女を取り囲むが、その中でキャロはルーテシアが涙を流しているのを見た。そして、彼女の瞳に悲しげな光が灯っているのを感じた。
そこから少し離れた道路上にはスバルとギンガが互いを見据えていた。
スバルの方がダメージを受けているのか、エリオ達と同じようにバリアジャケットに汚れが目立っていた。
ギンガは冷徹なまなざしでスバルをじっと見ているが、その顔に感情は見られない。
「ギン姉……」
スバルが呟くものの、ギンガは容赦なく構えを取る。しかし、スバルもそれに負けじと構えを取る。
〈マスター。大丈夫ですか?〉
「うん、ありがとうマッハキャリバー。でも大丈夫。聖さんにも諦めるなって言われてるから、絶対に諦めないよ」
〈そうですか。ですが、きつくなったら言ってください。私は貴女の相棒ですから〉
スバルは頷くと拳を構え、ギンガに迫る。
しかし、ギンガもそれにすぐさま反応するとスバルの拳を受け止め、衝撃を流した後、ブリッツキャリバーを突き出した。
「くっ!?」
苦しげに反応したスバルだが、何とかシールドを張ることに成功した。だが、ギンガのブリッツキャリバーをひくことはせず、シールドに食い込ませた。
その瞬間、ギンガの手首から前が回転し始めた。スカリエッティの調節だろうか。回転したことにより、まるでドリルのような力も加わり、スバルのシールドは簡単に突き破られてしまった。
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