エピソード赤 2話「魔技」
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魔王ロブスターは元々持っていた大剣をレードに向けて言った。
「貴様、まだ旅立ったばかりのひよっこだろう」
その言葉にレードがムッとする
「旅立ったのは今日だけど俺は6歳から剣をにぎってた、13年、毎日欠かさずに修行した。」
それを聞いてロブスタはふっ…と鼻で笑った。
「あの塔には恐ろしい魔物が潜んでいることを知って言ってるのか?」
「もちろん」
ロブスタの問いに陽気な声で返事をするレード、そしてレードに向けていた大剣を下にして片手で持ち背中に背負っている大盾を手で持った。
「私に勝てたらここを通してやる。」
レードはニヤリと笑みを浮かべ、腰の鞘から剣を抜き取った。盾は無く、防具も何も身に付けていない…
あるとしたら赤い秘宝のペンダント、それを目にしたロブスタ、
(あれは……まさか…な)
するとレードがロブスタに走って来ていた。レードは、剣を振り上げて、ロブスタに切りつける、が、鎧にはじかれてしまった。そして、レードは後ろへと重心を崩した。
「しまっ…」
レードが全て言い終わる前に大剣で、レードの腹を思いっきり斬りつけた。
「グアッ……」
血を口から吐いた、そして3メートルくらい吹っ飛んだ、レードは、地面で大の字の格好になっていた。
「勝負あったな。」
ロブスタがそういって近づいて来る…
しかし、レードは立ち上がった。
「くっそ…なんてバカ力だよ…」
ロブスタは大剣を片手で持っている、相当力があるに違いない、
レードは、剣を前に構えて目をつぶった。
(精神を集中させる……)
心の中で何かの手順を呟いた。ロブスタには目をつぶっているようにしか見えない、ロブスタは、それに斬りかかろうとした
(集中させた精神を………)
レードがカッと目を開いたその瞬間にかなりの重力がかかった。
地面にひびが入ってへこんだ、
ロブスタは、重力に耐えきれず地面に叩きつけられた。
そして、レードが叫ぶ、
「神級魔技!!(しんきゅうまぎ)」
それを聞いたロブスタが驚いたような声で言った。
「そ、それはっ!」
レードが剣を持ち上げた。
「竜殺斬!!」
そう言って剣を地面に叩きつけられたロブスタに振り下ろす。
「うぐぉっ!!」
とてつもない重量がかかり、鎧にひびが生えた。そのままピシピシと音をたてて割れていく鎧、剣はまだ鎧に押さえつけられている。完全に鎧が割れた瞬間に重量が軽くなった。
「うぁ………あ?」
驚きを隠せずに少々間抜けな声を出すロブスタ、
レードは上がっている息を整えてから言った。
「どう?父さんが教えてくれた技、」
それを聞いてロブスタはハッとなった。
「おい、貴様…父とは?」
「俺の父さん?レイア?ラウターだけど?」
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