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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
16 女子力(魔法)の高い女性たちのお茶会 その一
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理由の一つが、女帝エンドラだったからというのが大きい。
 まぁ、長々と話をしたが、力が全てのこの世界のこの時代。
 魅力もりっぱな力なのだという事なのだ。

 さて、ゲームで気になった事はないだろうか?
 クリア後に出てくる賞金の事である。
 あれ、どうやって捻出していたかというと、捕虜を奴隷として売り払っていたという驚愕な事実が。
 つまり、

 速攻クリア>捕虜多数なので奴隷売却益大>ボーナスたっぷり

という夢も希望もない現実がむざむざと見せ付けられる訳でして。はい。
 閑話休題。
 厳重な警備と護衛のならず者がいるのが娼婦専用の装飾店。
 コリが先に話していたらしく、店主が揉み手でやってきやがった。

「宰相閣下がこのような場所にお越しになるとは、光栄の極み」
「世辞はいいわ。
 品物を見せてもらえるかしら?」

 私の言葉に店主が頷いて、その店の最高級品だろう品々が並べられる。
 私が見たかったのはこれなのだ。

「素晴らしい物ばかりね。
 ゼノビア貴族縁の品かしら?」

「ドヌーブ王国の品も出回っていますが、最近は値段が上がり気味で」

 つまり、こんな所にこんな品が出回るぐらいゼノビア貴族層は窮乏していた。
 そして、そんな品を回収するという事は、金のあてができたというより、無理して買い戻しても元が取れると踏んだ。
 私はあからさまなため息をついて店主を狼狽させる。

「何かお気に召さないものがありましたか?」

「いえ。こっちの事よ。
 気にしないで」

 つまり、トリスタン陛下の後宮開設に向けた壮大な色仕掛けが既に始まっているという事に。



「おかえりなさい。エリーさま。
 ナーナさまが、お茶会に招待したいって言っていたよ」

「わかったわ。ポーシャ。
 ナーナ様に伝えてくれないかしら?」

「はーい」

 彼女はディアスポラ出身の少女で、父親を亡くして病み上がりの母親と路頭に迷う所をナーナ様に拾われて侍女としてここで働くようになったという。
 ディアスポラ攻略戦は、ナーナ様主導で行われ、帝国軍がローディス教国侵攻によってフィガロ将軍が召還され撤退した事もあって、たいした損害も出ずに我々の勝利に終わった。
 ポーシャを救えた事を、顛末を知っている私はそれゆえにナーナ様を高く評価している。
 後宮に到着すると、ナーナ様つきのメイド(ヴァルキリー)が一礼して中に通してくれる。
 長物の槍を持ってると、武装メイドとして妙に様になるから困る。

「ただいま戻りました。
 ナーナ様。
 アクエリアス殿」

「すまぬが先に始めているぞ。
 とりあえず、お茶を持ってこさせよう。
 ポーシャ。頼めるか?」

「まかせてっ!
 
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