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八条学園怪異譚
第六十話 時計塔その十
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いうのだ。
「そういうものよね」
「そうね、綺麗なだけじゃなくて」
 本当にだというのだ。
「醜くもあってね」
「けれどその醜いところがね」
 誰もがその仲に持っている忌まわしいものをだというのだ。愛実もまた遠い目になっていた。そのうえでの言葉だ。
「大きくなっていったら」
「よくないわよね」
「友達同士でもどんなものでもね」
「壊れていくわよね」
「気をつけないとね」
「うん、絶対に」
 このこともよくわかった二人だった、それぞれの心の中を振り返ることで。
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