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Fate/stay night -the last fencer-
第二部
魔術師たちの安寧
キャスター対策会議
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湧いてくる気もする。
「ふーん……それじゃ、今回はお手並み拝見させていただきますか。
なら電話番号だけ教えてくれ、検証報告だけするならまた会うよりそっちの方が手っ取り早いだろ」
さりげなくフェンサーからの課題(番号交換)を果たそうとする。
意図せずして自然と番号交換が出来る流れになってよかった。
ここで変に番号交換しようぜ! と言って警戒されるよりはよっぽどマシだ。
「え……黎慈は私の家の電話番号知らなかったの?」
「そうだよ、今更だよ。いいから早く番号を言え、ほらほら」
ポケットから携帯を取り出してパカッと開き、早く番号を言えと急かす。
いやちょっと待てよ。
「"俺は"ってなんだ? まさか凛は俺の番号知ってんのか?」
実家にも自宅アパートにも電話は置いていないから携帯しか持ってないぞ。
つまり凛が電話番号を知っているというのなら、俺のこの携帯番号ということになる。
さすがに、いくらなんでも、凛が俺の連絡先を控えてるなんてことは──────
「知ってるわよ。090-○○〜〜……でしょ?」
「!?!?!」
そんな馬鹿な、今コイツ空で言ったぞ!?
人の番号、それも携帯のなんてよっぽど親しい人間とかよく使う宛先じゃないと暗記なんてしてないだろ!?
まさか魔術師として何かあったときように控えられていたのか。
それとも土地のオーナーとして住んでいる魔術師の素性やらそういうものは調べ上げられているとか。
何にせよ、一方的に連絡先を知られていることに戦慄を覚えた。
「……まことに不本意だが、合ってる。それなら俺だけ知らないのはやっぱ不公平だろ、早く番号を教えろ」
凛が述べた番号をぽちぽちと入力し登録する。
どちらにせよこれである程度、連絡手段が便利になった。
魔術師としては異端かもしれないが、個人的にこういう便利なモノは使うべきだと思っている。
「ところで番号を知られてたのはいいとして、わざわざ暗記したのか? 携帯に慣れてる俺でも、ちょっと番号を覚えるのは難しいぞ」
それこそ電話という科学に慣れ親しんでいない魔術師であれば、ただの数字の羅列に見えるだろう。
さすがに家の電話を置いている以上、全く使ったことがないということはないだろうが、凛が番号登録機能を扱えるとは思えん。
だから覚えるか、どこかにメモするのが妥当だ。
よく利用するわけでもないのなら、どこかにメモを残しておくのが一番効率的である。
「あー、それはね。1年生のときに黎慈と番号交換したーってはしゃいでる同級生が何人か居て、それでなんとなく耳に入ったのを覚えちゃったのよ。
無関係な間柄でもないし、どこかで連絡先として必要になるか
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