黒蝕の陰、天廻の陽
未知の樹海?
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要な人だ!仲良くやっていこう!」
「おう!任せとけ!」
「それで、普通の知らせなんだが…。」
と、ジャックスは一度帽子を深く被り…
「船を作りにナグリ村へ行くぞ!!」
満面の笑みで顔を上げた。
「ナグリ村、ですか?」
アルフレッドが聞き直す。
「そうだ、ナグリ村だ。あそこはこの地方じゃとんでもない加工技術を持った土竜族ってのが住んでるんだ。そこの村民の皆に頼んで船を作ってもらうっていう寸法よ。」
ジャックスは腕を組み、深みのある表情で話す。
「船といえばキャラバンの象徴!そのキャラバンの体を現すと言っても過言じゃあない!
俺たちはまだ船を持ってないから駆け出しも同然、だから船を作ってもらいに行くのさ!」
組んでいた両腕をバッと広げ、至近距離まで顔を寄せるジャックス。
「さ、そうと決まれば移動の準備だ!各自荷物を纏めたりここバルバレで買いそびれた物とかを買っておいたり…とにかく準備をしておいてくれ!整ったら俺のところまで来てくれたら出発する!」
「おう!」
ダイラスの返事と共に各々は出発の準備をし始めた…
「あっと忘れるところだった!」
と思いきやジャックスが何かを伝え忘れていたようだった。
「今回ナグリ村へ行く道中、樹海の中を通らなければならなくてな。
そこは通称『未知の樹海』と言われていて…」
「未知の樹海!?」
真っ先にアルフレッドが食いついた。
「どういうところなんですか?広さは?地質は?エリア数と構成は!?およそ何年前くらいから存在を―」
「落ち着けってアル。」
ジャックスの肩を掴み揺さぶりながら物凄い好奇心に満ち溢れた顔で問い詰めるアルフレッドにダイラスが手刀を一発。
「ゴホッゲホッ…まあ学者なら『未知』という言葉に反応してもおかしくはないだろう。
未知の樹海っていうのはな…」
未知の樹海とは読者の作品の中で言う「探索クエスト」で歩き回ることになる地域である。
樹海の研究はルブル・エルトラス遺跡平原同様全く調査が進んでいない。
大体四つのエリアで構成されていて出現するモンスターは種々ある。
この未知の樹海でしか採れないアイテムは多々あり、中には傷んで腐食金属と化しつつある武器や防具が発掘された例もある。
ここも地質変化が激しく、更にモンスター達の活発な活動により地形が毎回変化している。
「そんな場所がこの大陸にはあるというんですか…。」
「ああそうだ、この大陸はホントにまだ何も分かっちゃいないんだ!
所謂開拓地ってやつだよアルフレッド!」
「嬉しいです…学者冥利に尽きます!さ、出発の準備を続けてきます!」
アルフレッドは各人と合流した。
「ジャッ
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