MS戦術解説
白兵戦?
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に着艦したところまでがこれに当たる。
本来なら、空中にあるWBに進入するのは困難だが、個人に高い機動性を与えるパーソナル・ジェットは、低速で低高度を飛行していたWBへの侵入を容易にしただけでなく、部隊の展開速度をも大幅に向上させた(ラル隊着艦時、WBの防衛態勢は整っていなかった)。
また、パーソナル・ジェットを使用した兵士の中には舷側だけでなく、ブリッジに到達した者もおり、一挙にWBを占拠することも可能であった。
?戦闘
「M3作戦」での戦闘は、艦外と艦内で行われた戦闘の二つに分けられる。艦外戦闘は文字通りWB内に進入するまでの戦いで、パーソナル・ジェット使用時や着艦直後に行われている。
障害物が少ないためライフルが使われたが、敵の射撃も受けやすいために被弾確率も高く、艦外戦闘で死亡した隊員も多かった。一転して、入り組んだ通路と多数の部屋がある艦内での戦闘では、ライフルが使いにくいため、曲がり角や障害物に隠れた敵に効果的なハンド・グレネード(手榴弾)が多用された。
手榴弾は小銃弾と異なり「投げ込む」事が可能で、爆発時に破片をまき散らすため、エリア制圧にも有効で、入り組んだ場所での使い勝手に優れている。実際、艦内に進入したランバ・ラル大尉は明けた場所ではライフル、障害物がある場所では手榴弾を使い分けていた。
?占拠
白兵戦に限らず多くの軍事作戦の目的は、重要施設の占拠や特定人物の確保などであり、敵部隊を全滅させることではない。
例えば「M3作戦」の目的はWBの制圧・掌握であり、進路上の敵は排除するが、必要のない戦闘を行っている余裕はなかった。
ただでさえリスクが大きい白兵突撃を実行しているうえに、敵は自らの母艦というホームグラウンドでの戦闘であるため、長期戦となれば攻撃側が不利になるのは明白であり、作戦を早期に終了させる必要があった。
はっきりとした作戦目的と、それをまとめ上げる作戦立案能力、そして問題なく実行できる能力を持つ将兵こそ、白兵戦には必要なのだ。
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