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Dragon Quest 1 ハルカ・クロニクル外伝 少女アイリンの物語
<少女アイリンの物語>
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ドさんに話を聞いて、練習をさせてもらうことにしました。
「あら、ハルカ王とローラ王妃のためにケーキを?それはいいアイディアですわ。特にローラ王妃は甘いお菓子が大好きです。きっと大喜びしてくれますよ」
メイドさんたちも私の考えに賛成してくれました。
「でも、お怪我はしないようにね。さあ、作り方を教えましょう」
ローレシア専属の“パティシエ”も私に手取り足取り教えてくれます。
私は結婚記念日本番まで、毎日練習をしました。
失敗もしましたが、だんだんとうまく作れるようになりました。
「アイリン王女、だいぶ上手に作れましたね」
そう褒めてくれます。
ちなみに、私が作った試作品はメイドさんたちやローレシア兵のみんなが食べてくれました。
「王女様、とても美味しいですよ」
と兵士さんたちも褒めてくださいます。
そんなこんなで、お父さんとお母さんの結婚記念日が近づいてきました。
いよいよ明日です。
「おや、アイリン、何こそこそしてるんだい?」
偶然お父さんに会ってしまいました。
「あ、お父さん……。ううん、なんでもないの。私はいつも通りよ」
「そうか。最近、調理場に通っていると聞いてね。時々ならあるんだけど」
誰かが見てしまったのでしょう。私の心はドキドキしました。
「ううん、なんでもないの!」
「そうか。アイリン、明日は僕達のこと、お祝いしてくれるよね?」
「うん!……楽しみに……あっ」
私のプレゼントかばれてしまう。私は慌てて口を手で隠しました。
「ん?」
お父さんは笑顔で何も言わず私を見ていました。
「……楽しみにしてるよ」
「あ」
ばれてしまったのでしょうか?
お父さんは私に手を振って、いつもの王座のある間に戻っていきました。
「まあ、父さんも母さんもオレ達がお祝いのプレゼント用意してくれてるって予想しているだろうな」
レイヤ兄ちゃんが私の話を聞いてそう言いました。
「それだけ楽しみなんだよ。兄さん。父さんと母さん、今でもラブラブだし、僕達のことも大好きでいてくれるし」
「そうだな!アイリン、明日が楽しみだぜ!オレ達もラストスパートだ!行くぜ!アーサー!」
「あ、待ってよ兄さん!」
お兄ちゃんたちは自分たちの部屋に帰っていった。とても楽しそうな顔で。
……よし、私も明日のために準備をしようっと!
お父さんとお母さんの結婚記念日の朝。
私は早起きをして早速ケーキ作りに取り掛かります。
お手伝いさんも無し、私一人でケーキを作るのです。
「お父さんお母さん、待っててね…!」
順調にケーキ作りを進めていきます。
「よし、後もう少し……!」
……ところが、私はスカートのすそを踏んでしまい、転んだ拍子に……。
「あっ……!」
ガシャーン!!
食器がひっくり返り、ケーキは私の目の
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