世田谷東署落ちこぼれ事件簿1−2
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捜査三日目、南田係長に許可された捜査の出来る最終日が始まった。
「葬儀屋と親族と、どっちを先にやる」
「山さんは」
「お前のヤマだ、お前が決めろ」
「はい・・・親族にします」
「親族か、それなら行こう」
山本刑事と純平は世田谷区内でも最も閑静な高級住宅街である岡本二丁目にある旦那の両親の自宅周辺で聞き込みを始めた。
「金銭面では問題なさそうですね」
純平は周りの大きな住居を見て言った。
「見た目に騙されるな、豪邸でも中は火の車って事があるぞ。捜査の基本だ」
「はい、すいません気を付けます」
近所の住民やこの辺の住宅に出入りしている商店の御用聞きを捕まえて聞き込みを行なった。
両親の評判は良く、夫婦仲も相談者とのトラブル話もまったく聞かれなかった。
「旦那の両親は問題なしだな」
「そうですね」
「次は奥さんの親族の方へ行くぞ」
「はい」
二人は奥さんの両親の住んでいる太子堂に向かった。
1-3に続く
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