3話
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を失う。
(あと三人……)
「赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)ァァァァァァァァァァ!!!」
『Boost』
裕斗の無力化に成功してウィザードHが地面に降りると背後で力が膨れ上がったのを感じ取る。それに気が付いて後ろを振り返ると立ち上がった一誠が赤い籠手を着けた腕を振りかぶって殴りかかってくる。
(っ!? 力が上がった? あの武器の能力か? 自分の力を増幅する力……何倍になるのかはわからない……けどな)
ウィザードHは青いウィザードリングを取り出してそれを翳す。
《ウォーター! プリーズ! スイ〜スイースイースイ〜!》
魔法陣をウィザードが潜ると今度は青い菱形の仮面と緑色の部分が青く染まった『ウィザード・ウォータースタイル』へとチェンジした。
「コロコロ変わりやがって! でもな、そんなモン関係ネェ! オレはもう負けるわけには行かないんだ!」
「結構な決意だけどな……よく言うだろ、“柔よく剛を制す”ってな」
《リキッド! プリーズ!》
新たに使った『リキッドリング』の力で液化する事で一誠の拳を回避する。
「なに!? グッ!」
「無駄だ。力をどれだけ増幅しても……物理攻撃で液体は破壊できないからな」
液化したまま一誠の後ろに回りこんでヘッドロックから液化から別の関節技へ切り替える連続攻撃を続ける。
「畜生……オレはもう二度とあんな思いはしたくないんだ……。……部長に涙は似合わないんだ……」
締め上げられて意識が消えて行きそうになりながら一誠はそんな事を叫ぶ……。首と両腕を締め上げながらウィザードは仕上げとしてアーシアに使ったスリープリングを取り出す。
(……もう二度と……負けるわけには……行かな……い……んだ)
『小僧、力が欲しいか?』
(……その……声は……)
『今回は無料でくれてやろう。無銘の龍に負けるのはオレも気に入らんからな』
「行くぜ、禁手(バランス・ブレイカー)! 赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)!」
締め上げられている一誠の体に赤い鎧が装着されると背中から炎が噴出し、その衝撃でウィザードWが弾き飛ばされる。
「ぐっ!」
液化したとは言っても流石に炎によるダメージは受ける。此処で初めてウィザードWはダメージを受ける事となった。
(なんだ、あいつ……行き成り強くなった?)
「見せてやるよ、指輪野郎! 神様よりも強い……龍の帝王の力をな!」
一誠の宣言も嘘では無いだろう。力の増加が鎧を纏ってから爆発的に増えたのを感じ取れる。
「神様ね……奇遇だな。『仮面ライダー』も神様よりも強いらしいぜ!」
そう言いながらウィザードWが取り出したのは
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