第35話。使徒の殺意。
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、そうか」
扉を開けて出口に向かう。玄関では、秋葉と琥珀が待っていた。
「確か、御使い様ですよね?」
「衛宮晋吾や。・・それ以上でもそれ以下でもなか」
「・・・・」
秋葉は綺麗な姿勢で頭を下げる。
「四季を・・兄を・・・・遠野四季をお願いします」
「・・俺はロアを消しに行くだけや。」
「・・・・ありがとうございます」
秋葉は頭を下げたままで、どのような顔をしているかわからなかったが
安堵したような、泣いているような声で礼を言った。
夜の学校を歩く。満月の光が廊下を強く照らし、影を伸ばす。その数2つ
「ようこそアポストロス。我が城へ・・・・」
「ミハイル・ロア・バルダムヨォン」
目線が合う。殺意が湧く。なるほど、アポストロスとしてだけじゃない。
俺個人の殺意か。・・なんとも心地悪いものだ
「語ることなんてないやろ?」
「ふむ、私としては少し話をしたいと思うが・・」
一歩で間合いを詰める。
「話させてはくれないだろ?」
頭を狙った横薙ぎの一閃はしゃがみこんで避けられる。
間髪いれずに蹴りを入れる。ロアはその蹴りを利用しながら後方に跳ぶ
ロアは手をかざし晋吾に雷を見舞う。晋吾はロアに向かって走りながら、バットを振うことでかき消す。
再び晋吾の間合いに入る。得意の右寄りの下段の構えからの振りあげ、そこから返しの振り下ろし。
ロアは初段の振りあげは避けることができたが、二段目の振り下ろしにより胸元が裂ける。
「ぐふぅ・・」
そこから晋吾は右後ろ回し蹴りを顔面に蹴り込む。
キシィッ。という骨が軋む音とともにロアの体が吹っ飛ぶ。
追い打ちをかけるように晋吾は後ろ回し蹴りで開いた体をそのまま独楽のように回転させ
「チェイヤァアアアアアアア!!」
横一閃
廊下の壁に、潰した蟲のように身と血をブチまげる。
さらに上段に構え、短く息を吐く、気合とともに
「チェストォオオオオオオオ!!」
縦一閃
壁を破り、教室に一線を引くように衝撃が走る。
まさに文字通り粉々に砕けるロア。
「・・・・やり過ぎたかのぉ?」
あっさり過ぎる勝利に疑問を湧かせる晋吾。確かにロアは戦闘者でなく、学者だから仕方があるまい。だからこそ。
「準備するのだよ」
ロアの声。
晋吾が反応するがもう遅い。右腕に何かが通る。
「グッ!」
ドサリ。何かが落ちる音とともに晋吾はすぐさま離れる。
代わりに、ロアの体、砕けた校舎がみるみると復元されていく。
「あは、あは、アハハハアハ
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